若さが贈る

いつまでも、心に青春を。

フランス、イタリア、オーストリア、日本の4か国で野宿した元旅人が、本当に正しい野宿の方法を伝授する。

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人は生きている間に何回野宿をするのだろうか。

野宿と言ったら、河川敷の高架線の下にテント張って一晩明かすっていうイメージを持ってる人が大半だと思う。

それは、あれだ。アトラクション野宿だ

野宿をやろうって思って準備万端で野宿やるやつだ。言い換えれば野宿をやるべくして野宿をしているやつだ。それはあれだ。もはやキャンプだ。そもそもテントもって旅なんて自転車じゃないと出来ないし。というか自転車でもテント持つとかだるいし。

今回伝授する正しい野宿のやり方とは、体一つで旅をしていて、「マジで寝るところが無い、やべーぞこれ」という正真正銘に追い詰められた際に効果を発揮するものだ。

ここで宿に泊まったらこの後の資金が無くなる、宿がいっぱいでどこも泊まれるところがない、そういった局面で体一つでどうその日の寝床を確保するか、是非このあと紹介する5つのポイントを参考にしてもらいたい。

 

人の集まるところで寝る

人が大勢集まっている場所で寝る、というのは基本中の基本というか大原則。

野宿するときに最も気を付けないといけないことは、身の安全と貴重品の安全の2つ。

その中の一つの身の安全を考慮した時に、人気のないところで寝てしまったら万が一のことがあった場合、助けを求めようにも求められない。たくさん人がいるところで寝る方がそういったことを考えた時に絶対に安全だ。

これはバックパッカーのバイブルである深夜特急沢木耕太郎さんも触れている。

 

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 

 

では、人が集まるところで寝ると言ってもどこがいいのだろうか。

おすすめの場所は同じ野宿仲間がいるところだ。

ヴェネチアで野宿をした時は駅前の広場だったが、同じように宿に泊まっていない人やホームレスが20、30人くらいいて安心して眠れた。

もし近場に駅などインフラ系のたまり場になりそうな場所がなければ、住宅街や飲み屋周辺をおすすめする。

これも基本的な考え方は何かあった時に助けを求められる状況にしておくというもの。パリで野宿した時は住宅街近くのバーの前で寝ていたが(多分集合住宅の入り口とかに陣取ってた)、偶然外に出てきた店員に話しかけられ店の中で朝まで寝かしてもらった。まあ、こんなラッキーも起こり得るので万が一の時はおすすめしたい。

 

個室にこもる

あまり使いたくないしおすすめはしないが、完全に自分だけの空間を作ってしまうというのも一つの方法だ。

確かに空間に自分しかおらず、誰も入ってこれないとなると安全性は抜群に高い。

だけど、そんなこと出来るところが現実問題存在するかっていう話。

オーストリアで夜行列車の乗換えを寝過ごして、「マジでここどこや」って感じのところで一晩明かさなければならなくなった時は駅のトイレにこもってみた。

座った体勢でさすがに寝づらかったし、鍵はかかっててまあ安全っちゃ安全っていても逆に一人で静かなトイレにずっといるのはめちゃくちゃ怖くて寝られなかった

結局ホームのベンチで一晩明かした。

 

水の付近には近寄らない

普段川や湖など水の近くにいなからついつい忘れがちになるが、水のそばはそれだけで気温が下がっている。夜になるとこれが結構な冷えになって、地味に寒くて体調を壊す原因になりかねない。というかまじで寒くて寝れない。従って、出来るだけ噴水や池と水のあるところで寝るのは避けた方がよい。

 

コンクリートをどうにかする

これも水と同様に気温対策だ。夜のコンクリートに寝たことがある人はあんまりいないだろうからよくわからないと思うけど、直接寝るとひんやりするとかいうレベルじゃなくてガチで体温を奪っていく。熱海で野宿した時はお隣さんのホームレスに段ボールを分けてもらったが、これがあるかないかだけで全然違った。かなり暖かくて寝れるわ寝れるわ。断熱材の大事さを肌をもって実感したよ。

もしコンクリートで寝ることになったらなにかしら断熱材を探してくるか、なるべくコンクリートを避けて場所どりするようにしよう。

 

貴重品は取られた時に必ず気づくところに入れておく

野宿で一番に気を付けておきたいのは危険に巻き込まれないこと、その次に金品を盗まれないことだ。お金がなくなっちゃたらその後の旅がどうにもならなくなって元も子もない。

お勧めしたいのは、バックの中に貴重品を全部入れてそのバックを枕として使うこと

これなら貴重品を取るときにバックを必ず動かさなければならず、その動作が必ず体に伝わるので気づく可能性が格段に高くなる。

それが出来ない時は床と体の間に敷いて寝るとか。

とにかく盗人が自分の体に接触しなけば金品がとれないという状態にして、少しでも気づく機会を作っておくことが重要だ。

 

まとめ

いかがだっただろうか。

初めて野宿をする時は寝方も寝る場所もわからず絶望を感じるかもしれない。

しかし、一度やってしまえば改善点もおのずとわかってくるし、なにより野宿に適した場所を嗅ぎ当てる"第六感"的な能力が研ぎ澄まされるから、2回目からは楽勝になる。

どこでも寝れるという自信がつけば、あなたの旅の自由度は飛躍的にあがるだろう

 

ちなみに、こんなしょうもない記事に3時間かけてます。

文字数は2,000字超えてます、それだけです。笑

一人旅の楽しさを感じてほしいから、バックパックで起こった8つの珍事件を紹介したいと思う。

旅行って、けっこうみんな好きなもんだと思ってます。

なんでかって、仲間たちとわいわいガヤガヤしながら非日常の一時を味わえるってことだったり、綺麗なものを見れたりで楽しからなんだろうなあと。

誰かと思い出をシェアする楽しさもいいけど、たまには一人旅もチャレンジしてみたらってことを今回は伝えたい。

一人旅のいいところは、誰にも気兼ねせずに自由に行動できるところ。そして、なにより普通に生活していたら出会えない人たちと何かがあって、それがめちゃくちゃ楽しいところ。

じゃあ実際に一人旅したらどんなことがあったの?ってとこを紹介したいと思います。

 

ロンドン市内を朝6時に散歩してたら地元民と間違えられる

一人旅だから時間の使い方だって自由。だから朝早く起きたら散歩するし、わざわざ気合いれて身支度したりしない。そうしたら同じ感じで朝散歩している地元民に地元民って間違えられて楽しいトークに花が咲くなんてこともあります。

 

宿で知り合った5か国籍ぐらいの人たちとフランクフルトでクラブにいく

ホステルってたまにバー付きのところがあって、フランクフルトで泊まったホステルがそんなところだった。偶然がやがやしているところに入って話していたら「クラブいこうぜ、フォー」みたいな感じになって、初対面のフィンランドノルウェー、フランス、イギリス、メキシコ、日本でうぇーいって朝までやってました。

ちなみにそこで会ったフランス人にはその後もお世話になる仲になりました。

 

チェコのドミトリーでフィリピン人に金をせびられる

真横のベットに寝てたフィリピン人が速攻で「ワンダラー。」って言ってきたときには衝撃的過ぎて一瞬頭が真っ白になりました。指をすり合わせるな、指を。

 

ヴェネチアの駅で東欧の学生と腕立て伏せしながら野宿する

ヴェネチア宿高いし、ついたのが夜の12時だったから駅で寝ようとしたんだけど、駅しめるからって追い出されて仕方なく駅外の広場に座ってた。そしたら同じように追い出されたお兄さんが横に座ってて。「駅が閉まるとかトラップだよな。」って話しかけたらなぜか意気投合して。ヴェネチアって水多いから夜寒いんですよね。「寒くね?」「うん。」「あったまることしよーぜ。」「プッシュアップ。」って感じで朝まで腕立てしながら話してました。

 

ナポリで家族旅行中の日本人に混ざる

青の洞窟見てみたいって思ってナポリに行った。その日の天候で見られないこともあるってそれまでの道中に会った旅行者から事前情報は入っていたものの、正直なんも調べてないからこれは難易度たけーぞって焦ってたら、偶然前にいらした綺麗なお姉さま二人組ががっつりるるぶ持って予習してきましたオーラはなってたからつい「今日青の洞窟見れるんですかね?」って聞いたら「一緒に行きましょう!」ってなって。これはこの度最大の至福の時だと思って連絡先聞こうとしたら後ろからお父さん登場www

お母さんは仕事の都合で来れなかったから姉・妹・父の三人で来たのーってことでした。謎の家族旅行ジョインでした。そうですとも、最後まで一緒にいたしご飯も一緒に食べましたよ。笑

 

グラナダでヒッピーにガチ絡まれる

一人旅って思ったままの道を行きたくなる。で、グラナダついたらなんかいい感じの山がたくさんあったから登りたくなってなって登ってみた。登山コースとか知らないから斜面ガーって登っていってたら、めっちゃ狂犬病っぽい犬が見えて、洞穴が見えて(山の斜面だよ?)、気づいたらなんか腰に布切れ巻いた人に絡まれてた。「これ死んだ」ってガチで思いました。そうしたら「ここは観光地じゃねんだよ。早く帰れ。」って優しく帰していただきました。怖かった・・・。

 

バルセロナでフランス人集団とショット勝負する

これはドミトリー一緒だったフランス人三人組に絡まれて、彼らが持ってたウィスキーでトランプゲームしながらガンガンショット飲みしてました。フランスの見どころとか安いお店とか教えてくれてめっちゃ優しかったです。

 

ドミトリーでカップルが普通にセックスしてる

これはもはや笑えた。ドミトリーって二段ベットのとこが多いんだけど、僕が寝てるベットの上でギシギシやってるのね。おい、まじかって思ってたんだけど、朝起きたら当然のように同じベットに寝たままチュッチュしてたんでもうどうでもよくなった良い思い出。

 

まとめ

みたいな感じで楽しいことがいっぱい起きるんで、是非一度一人旅をやってみるといいですよ!

 

 

hiro-red.hatenablog.com

 

所持金0円の丸腰で京都ー東京をママチャリ使って走ってみた。

進学校を出て、まあ世間一般的には有名な大学に進んで、普通に金融機関に新卒で入社して。そんな僕の周りにはやはり”普通の人”が多い。そういった環境の中では、僕がやってきたことってけっこうクレイジーに思われることが多いんだけど、一番クレイジーなのは何かと聞かれると、間違いなく500kmをママチャリに乗って所持金0円で走り切ったことだろう。

 簡単にその全容について、今日は触れたいと思う。

 

 民家を泊まり歩いてやる

大学4年の夏にヨーロッパをバックパックで回ったことがあって、その時「民泊で現地の人と交流しながら旅をしたい!」という思いがあった。

だけど、言語の壁というハードルを乗り越えることが出来ず成し遂げられなかったことがずっと心残りだったのだ。

いつかリベンジマッチしてやる。

そう思っていた矢先、11月にとある用事で京都に行くことになった。

 ここしかないだろう、そう直感が言っていた。

 

 街と街のあいだを見たい

京都から東京まで民泊しながら帰るというのは、決まった。

じゃあ交通手段はどうしようかなーってことで。当時の僕は観光地を回ることよりも、街と街をつないでいる道を思うままに行きたいように走ることに魅力を感じていた。

街と街のあいだを、地に足つけて。

そう思ったら車はNGで、徒歩で京都ー東京の500kmは遠すぎる。

 じゃあ、自転車に決まりだ。

 

 俺がパイオニア

ヨーロッパのバックパックで僕の感情を乱したのは民泊が出来なかった後悔だけではなかった。それは、自分より数段上のバックパッカーがいること。

 

2年旅をしている、世界中の風景をカメラに収めている。。。

 

 自分よりスケールの大きなことをやっている旅人がうじゃうじゃいて、どこか敗北感を感じていた自分がいた。次なにかやるときは、他の人が追随出来ないことをやろう。ずっとそう思っていた。

その思いが様々な足枷オプションを追加させていく。

 

ロードバイクなんて楽ゲーだからママチャリでしょ」

「お金持ってたら甘えてホテル泊まっちゃうからお金なしでいこう」

「フィーリングで道を決めるんだったら携帯(map)とかいらないよな」

 

こうして出来上がったのが、

お金を一銭も持たない、携帯も持たずに連絡手段を断つ、愛機ブリジストンのママチャリで京都ー東京間500kmの旅をする、だった。

 

波乱万丈の道中

案の定、というか絶対なにかがあるわけで。

旅の始めは道を聞きながら聞きながらで全然前に進まなかったり、

滋賀では民家ピンポンするけど結局お寺に泊めってもらって菩薩像と一緒に寝たり、

愛知では公園で風呂入ったりマジでお店で数時間働かせてもらって賄いもらったり、

静岡ではコンビニ店長の車に泊めてもらったり、ホームレスと一夜を共にしたり、

やっと念願の民泊が叶ったけど道中タイヤがパンクしてタイヤ屋さんの奥さんに小一時間ガチ説教されながら自転車直してもらったり。

箱根越えでブレーキ焼けて本気で死ぬかと思ったり。

 

そんなこんながありながら、

毎朝4:30起床の100km/日で1週間の旅が幕を閉じた。

 

 まとめ

旅の道中で色んな人に関わったわけだけど、中でも熱海で会った老夫婦の言葉が印象的だった。

「このパワーをもっと他のこと注げばいいのに。」

老夫婦からしてみれば全く理解できないことをやっている青年への苦笑のようだったが、なぜか僕は「あ、確かにもの凄いパワーあるな」と自信をもらった。

どこまでポジティブ野郎なんだよって感じですが。

 近いうちに電子書籍化しようと思ってるので、出来上がったら読んでください。笑

ヨーロッパ8か国をバックパックで回った旅人が、初めてヨーロッパに旅行へ行く人に気を付けてほしい4つのこと。

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大学時代に一カ月半かけてヨーロッパを回ってました。 

 

hiro-red.hatenablog.com

 

行った先はイギリス、ベルギー、ドイツ、オーストリアチェコ、イタリア、スペイン、フランスの8か国。主に西欧の話にはなるんだけど、その経験の中で旅行に行く前に事前に頭に入れておくといいなあと思ったことを4つ、まとめてみました。

 

 

日本大好きな変なおっさんがいる

とりあえずなんか日本人の名前連呼して日本人welcomeアピールして近づいてくる変なおっさんがいる。イタリアだったら「ホンダ!ホンダ!」「ナガトモ!サムライ!」みたいな感じで。

大抵こういう場合は変なことに巻き込まれたって話しか聞かない。気を取られているうちに財布をすられたとか、お金をせびられたとか。日本人観光客を狙った軽犯罪はこういった変化球を投げてくることがあるので、「ヨーロッパの人はみんな愉快だな!」なんて思わずにちゃんと警戒してください。

 

スリ

やっぱり多いですねー。パリの地下鉄5番線だったかな、日本語で「スリに十分気をつけてください」ってアナウンスが流れるほどだし。

スリっていってもいろいろ形があって、グルの子供たちに気をとられているうちにポケットの中を取っていかれたって話も聞いたし、小型ナイフで鞄ばっくり切られてたっていう話もあったし、気づかないうちにサッと抜かれてましたってこともある。

ここで言えるのは、子供たちとかまでに警戒しだしたら旅行中まったく楽しくなると思うので、スリにあうあわないに焦点をあわせるのではなく、物をすられないようにしておくってことに意識を置いておく方が断然いい。

例えばポケットの中には物をいれない、鞄は背負うタイプのものを使わない、など。僕はバックパックだったんでどうしても後ろに背負っちゃうから100均で売ってる南京錠してました。だるいとかカッコ悪いとか、とられるのに比べたらどうってことないでしょう。

 

トイレがない

日本にいる感覚でいたらかなり苦しむトイレ事情。トイレ行きたくなったらコンビニが、ないんですよね。じゃあお店に入って貸してもらおうって思ってもトイレないとこあるから。というかたぶんトイレないところの方が多いから。H&Mにはあったっけなあって感じです。

というわけでどうしても外をお散歩中にトイレに行きたくなったら公衆トイレというかトイレだけ設置されてるトイレに行くことになるんだけど、これお金取られます。だいたい1~2ユーロかな。ヴェネチアとか3ユーロくらいしてビビった気がする。

気を抜いてると漏らしますよ、マジで。

 

水にお金がかかる

これも日本と同じ感覚でいたら面喰います。マクドナルドとかでお水頼んだお金取られます。というかペットボトル出てきます。しかも向こうじゃ水が結構高い。ジュースよりも高いところはザラにあるし、ドイツとかビールの方がやすいんじゃないのかって思うことも多々あった。観光客向けのレストランとかはサービスの一環で水はタダで出てくるからそこは気にせずに。でも星付きに行った時はお金取られました、店によるのかもしれません。

 

まとめ

海外旅行にはどうしても付きまとう日本人を狙った軽犯罪や、日本にいるときと勝手が違って不便に思うこと、または旅行特有のストレスがかかることの4つでした。特にトイレ事情とかは滅多に情報として流れないから行ってビックリしたってことが多々あるようです。旅行はトラブルなく楽しいのが一番です。気を付けて、良い旅を。

Airbnb使って一週間ニューヨークに行ってきた。

昨年の秋に一週間くらいニューヨークに行った。

ちなみに社会人になってから初海外旅行&人生初NYだった。NYに行ったのはテイラースウィフトの影響。Welcom to NewYorkっていう曲があって、これひたすらNYへようこそって歌ってるような曲なんだけど、全世界でヒットになってしまう街ってどういう街なのか肌で感じたくなったっていう、いつも通りの感じで。

それはそうと、僕は海外行った時にまだ一度もちゃんとホテルに泊まったことがない。ホステルのドミトリー、カウチサーフィンで現地の人の家、駅や住宅街で野宿、もはやアパート借りる等に慣れていたため、なぜかホテルに泊まるのが怖くなってるんですよね。なんか海外のホテルのシステムよくわからないし。ホテル代以外に色々お金かかってくるっぽいところとか。ちなみに僕に旅行会社のパックという選択肢はありません。全部自分で手配したい派です。

で、ホテルに泊まるのは怖いから却下、この歳になって野宿とドミトリーは疲れるから却下、カウチサーフィンも時間かかるから却下、あれ、泊まるとこなくね?ってなってた。そんな時、偉大なる旅人の友人から「Airbnb使えばよくね?」とのアドバイスがあって、それだ!ってことで巷で噂のAirbnbを利用したので、実際どんな感じだったか、これから利用を検討している人、もしくはちょっとでも興味のある人の参考になればと思う。

 

Airbnbって何?

宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのWebサイトだ。ウィキペディアによると世界192か国の33,000の都市で80万以上の宿を提供しているらしい。

ざっくり言うと、部屋余ってるから誰か泊まりにおいでよ、ホテルより安いからさって人がホスト登録していて、泊めてもらいたい旅行者が泊めてーってメッセージを送って日程が合えば泊まれるってシステムだ。

一週間のリアル

多分宿探すのに2週間弱はかかった気がする。条件によるとは思うんだけど、僕は滞在中移動するのが嫌でフル泊まりしたいっていう希望を出していて、そのうちの数日いないとかで結構はじかれました。

で、結局決まったのがフライトの12時間前。職場の食堂で歓喜の雄たけびを上げてしまったことを今でも覚えてます。これが決まらなかったら野宿だったからねー。

金額的には普通にホテルに泊まるときの5分の1くらいに収まったと思う。

ホストによると思うんだけど、僕のホストは多分60歳付近の女性で英語だけだったのでやり取りは基本英語だった。サイトで電話番号教えてSMSでやり取りって感じ。時差が14時間あるから中々スムーズにいかなかったけど。

 

僕的にメチャクチャ当たりのホストでした。

何から何まで面倒見てくれた。グランマー!って感じ。笑

おすすめの遊び場とか、交通手段とか、帰るときとか空港までのバスの手配までしてくれたし。そんで外でご飯食べない時はご飯つくってくれた。これは嬉しい誤算で食費が抑えられるし、なによりもNY一般家庭のスタイルを味わえるっていう。あ、ちゃんと手見上げも持っていきましたよ。

あと立地がめちゃくちゃ良くて、これは本当にやばかった。ヘルズキッチンっていうマンハッタンの西側だったんだけど、部屋が23階で向かいのニュージャージーの夜景がこれまた綺麗に見えること。ホテルだったら無理だろうなあって思った。

 

ただ不便に感じたことが一点だけあって、それはホストとの在宅時間を合わせないといけないということ。僕のホストは何時に帰ってくるか連絡してくれたら何時に帰ってきてもいいよ、クラブでも行ってきなさい的なノリだったんでよかったんですが、まあやり取りが面倒くさいのと好きな時に家に帰るっていう自由度が低かったのがちょっとなって感じでしたね。

 

まとめ

楽しいですよ、普通に。笑

どうしても対人だから定性的な部分が大きくて一概に評価は出来ないけど、泊めてもらってる間に現地の暮らしが体験できるし、普通にホテル泊まるより俄然安いし、なにおより簡単に現地の友達が一人出来て心強いっていうのが大きいと思う。

あとはありきたりなんだけど、トラブルには気を付けてねってとこですかね。特に女性の方々。

 興味があれば是非一度利用してみてはいかがでしょうか。

 

 

「自分を変えたい・・・!」人生に逆転を求めて旅に出る前に、考えてほしいたった1つのこと。

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「旅をしたら何か変わるかもしれない。」

 

たいていの人がこう思うだろうし、実際僕も初めて旅に出る前はそう思っていた。

ぶっちゃけそんな気持ちで旅に出たって何も変わらない。

 ヨーロッパを1か月半バックパックして、日本でお金も何も持たずにママチャリ1つで旅してみて、出会った旅人たちとも話してたどり着いた答えだった。

魅力的な旅人たちが必ず持っていたもの、旅に出て何かが変わったという人が持っていたもの、それはテーマだ。

テーマのある旅は、達成感や自信、価値観の変化といった、なにかしらのものを残してくれる。

 

もし、

「あーもう嫌だ。最近世界一周とかよく聞くし、とりあえず私もやってみよう。人生ハッピーになるかも。」と思って始まる旅はどうなるのだろう。

たぶん地球の歩き方もって、観光地まわって、紹介されてる文化を体験して、多少のハプニングやイレギュラーに巻き込まれながらとりあえず色々見れて楽しかったな、といったところじゃないんだろうか。

帰ってきてみたら、50万とか100万とか莫大なお金と何日もの時間が消費されて、ただ旅に行ったなという記憶が残るだけで、達成感も変化もない。

脅しているわけではない。現実はこんなものだ。

「逃避する時間が必要だった。」というなら話はわかる。

それすらないなら、本当に無駄なことをして、逆転どころか反対に悪化しているくらいだ。

では、そうならないために必要なテーマとはなにか。

 

ずばり、んなもんなんでもいい。

僕の最初のバックパックは「深夜特急」のようなクレイジーな旅をするだった。

 

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

 

 

 一番いいのは自分の変えたい部分を明確にして、その能力を発揮しないと達成できないようなテーマを作ることだ。

たとえば人見知りな自分が嫌なら、ホステル渡り歩いて必ず自分から声をかけて外人の友達をつくるとか。

根性のない自分が嫌なら、ロードバイク買って2か月以内でヨーロッパ一周するだとか。

とにかく大切なことは、意識して自分に負荷がかかった状態で旅をおくれるかだ。

そうやって旅をすると、副次的に色々なものが手に入っていることが多い。

見知らぬ価値観との融合、精神的タフさ、感性的な勘、人によってさまざまだけど、

全力でテーマを追い求めることで必ず求めていったテーマ以外のものも持って帰ることが出来る。

 

おそらく、テーマを持たない人たちが旅に期待している”なにか”とは、気づきやきっかけではなく、今まで自分を変えられなかったものを一瞬で変えてくれるような強烈な体験だ

そんなの、ホントに死ぬかもしれない経験ぐらいしかないというのが現実だろう。

自分でつかみ取りに行くくらいの気概がないと、何も起こりはしない。

正直、そういうありもしないものを探して旅をしたところで、という残念な結果にしかならない。

 

 

「嫌なことがあった」「上手くいかない」「自分を変えたい」それぞれの想いをもって、みんな旅に出る。

でも、”なにか”を期待するだけで旅にいったって、帰ってきたらただ旅に行ってましただけで終わってしまう。明日は何も変わらず、日常の世界に舞い戻ってしまうだけだ。だからこそ問いたい。

 

あなたは何を求めて旅に出るのだろうか。

「向き合うススメ」ーやりたいことやってみたら、自由になった。ー

一般的に見て僕はフットワークの軽いほうで、やりたいなーって思ったことに比較的容易にチャレンジする方だ。だからパリに一か月住みに行ってみたり、ママチャリで京都ー東京の500kmを旅してみたり、浅草でオリジナルのポストカード売ってみたり、社会人なってからホストで働いてみたりとしているわけだ。自身でもこれは強みの一つだと認識してるんだけど、生まれた頃からこんな感じだったわけではなくって、やはりきっかけみたいなものがあって、今日はそれについてつらつら書きたいと思う。

 

ヤリタイことに向き合え

あれはちょうど就職活動が一段落した大学4年生の6月。

内定先が決まり、これから残りの大学生活どうしようかって考えている時にある先輩とご飯に行く機会があった。

「就活終わってお世話になったOBの人たちから学生時代にしか出来ないことをやっといた方がいいよってすごく言われるんですけど、全くイメージ湧いてこないんですよね。」

 「俺はとにかく自分がやりたいと思ったこと全部書き出してやってたけどなあ。まあそのOBの人たちが言ってるのは、長期間の時間を要することをやっとけってことだろうけどな。」

 そんなふとした会話だったと思う。

そっかーっと思った僕はひとまずA4のコピー用紙に向かって自分がやりたいことを書き出してみることにした。

 

・・・。

・・・。(1時間経過)

・・・。(1日経過)

 何もでてこない。

そんなこんなで2、3日ぐらいはうーんって言っていた。そんなある日、ふと1つの想いが頭をかすめた。

 あっ、ヨーロッパ行きたい。

不思議なことではなかった。高校生の時にイギリスにホームスティに行って、また行きたいって強く思っていたし、反対にそんなヤツが大学生活で一回も海外に行ってない方が不思議なくらいだった。

ああ、これだ。

その時なぜだかピタッと当てはまるような確信を感じていた。

 

無謀だと思うよ

とにかく出来るだけ長く、ヨーロッパを回ってみたい。ちょうどその時「深夜特急*1との出会いもあって、バックパックで周遊してみようと考えるようになっていた。

 就活でお世話になった方のもとに挨拶に行った時、残りの大学生活はどうするの?って話になった。「ヨーロッパをバックパックで1カ月半ほど回ろうと思ってます。」そういった僕に彼は驚いてこういった。

「えっ、今までそんなことしたことなかったよね?急すぎないか。せめてまずは東南アジアとか近場で2週間程度やってみてからの方がよくないか?」

 たしかに今思えば物事には順序ってものがあるし、その人の言うことが一理あると思う。言い方を変えれば、普通じゃないんだ。だけど、当時の僕は失敗とか上手くいくとかお構いなしに、ただ今まででは考えられないことをやろうとしていることにワクワクしていた。

 

一カ月半のヨーロッパ周遊を振り返って

ヨーロッパに行こうと決めたものの中々踏み切れずにいて、最終的には航空券を見比べてる時に傍で見かねた友達が、「もー早く決めろよ、この航空券でいいじゃん。ぽちっとな。」って購入のボタン押して決まった。

 そんな感じで僕は7月末に日本を飛び立ち、一カ月半かけてイギリス、ベルギー、ドイツ、オーストリアチェコ、イタリア、スペイン、フランスの計8ヶ国を回った。

今振り返ってみると、覚えている景色っていったらピーターラビットが生まれた町の田園風景とアルハンブラ宮殿から見た月くらいで、正直記憶にほとんど残っていない。(今では写真もPC壊れて全部なくなったんで、ホントに記憶のたどりようがない。)

 そんなことよりも、「やってみたいことを本当にやったんだ」っていう経験が、無意識ながらちょっとずつ自分の感性に向き合うスタンスを作るきっかけになったってことが大きかったと思う。

これ行ってなかったら多分この後に起こす色んなことは起こってないし、そもそも今ブログも書いてないってマジで思えるくらいです。この経験があるからこそ、今のフットワークの軽さ、常識を打ち破る行動力が身についたんだと思っている。

 

是非一度、「今のままでいいのかなあ」といった不安やモヤモヤを抱えている人は、お金も世間体も常識も全部無視して何がやってみたいか考えてみてほしいと思う。ロールモデルがなくなり、個々の選択に人生の幸福が任される時代の今だからこそ、自分なりに生きるって大切なことだと思うから。

*1:沢木耕太郎の小説。バックパックのパイオニアと言われている。