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カードローンとはどんな商品か本当にわかっているか?元銀行員が警鐘を鳴らす。

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最近ニュースを見ていて気になる記事があった。

 

www.nikkei.com

 

昨年から金融庁が銀行のカードローンが良くないと警戒し始め、つい先日都市銀行に立ち入り調査を行ったようだ。

記事の趣旨としては、銀行(ちゃんとしたところ)が運営しているローンだから安心だと思った利用者が、実はちゃんと返せないほどの金額を借りてしまい生活難に陥ってしまっていることを危険視した金融庁が、「銀行さん、審査を甘くしすぎてたり、借りやすくしすぎたりしてないですか?」と規制をかけに入った、というところだ。

 

どうしてこの記事が気になったのか。

なにを隠そう、僕は元銀行員だからだ。

しかも新卒で営業店に配属され、個人向け融資の窓口に2年間、車からリフォームから住宅から、全部のローンにどっぷりつかり続けながらずっと思っていたことがあった。

カードローンほどひどい商品はない、ということだ。

 

この感覚は銀行に勤めている人や経営者の人くらいしかもたないんじゃないだろうか。

なぜなら他のローンを知らないから比較出来ずに、カードローンってこんなもんなんだと素直に受け入れてしまうためだ。

特に若い人ほどお金を借りたことがないから、カードローン(もしくはキャッシング)がどんなものかわからずに便利だからと使っている。

僕の友達にも財布の中にお金がない時や、ちょっとした資金が必要になった時にカードローンを使ってほたりっぱなしという人が何人かいるが、会うたびに口を酸っぱくして「返せるんなら今すぐ全額返済しろ」と言っている。

 

どうしてこれほどまでにカードローンに警鐘を鳴らすのか、順を追って説明していきたいと思う。

 

 

カードローンとはどんな商品か

 

そもそもカードローンとはどういった融資なのかについて話をしよう。

まずはお金を借りる仕組みについて。

カードローンというその名前の通り、キャッシュカードみたいなカードでお金を借りることが出来る。ATMでお金を引き出す(借りる)といった使い方をする。

つまり、一度に50万とかが口座に振り込まれるのではなく、自分が好きなタイミングで好きな金額を借りることが出来る、利便性の高い商品だ。

 

ただし、無限にお金を引き出せるわけではない。

”貸付限度額”というものが決められていて、「あなたはこの金額まで借りていいけど、それ以上は駄目ですよ」と、いう仕組みになっている。

ちなみに前述に取り上げたニュースでは、「この金額が債務者の返済能力より大きな金額になってないですか?」というところを突っ込んでいる。

 

そして大抵のカードローンの金利は、この貸付限度額に応じて決まる。

例えば限度額が50万なら金利は14.5%、300万なら9.0%といった具合。

大体のレンジは5%~15%のようだが、5%台は年収が一本乗っている人じゃないと出ないイメージ。つまり普通の人なら高い金利しか出ないっていうことだ。

 

最後は返済について。

返済方法は基本的には毎月決まった日に口座から引き落とされる、といったもの。この際の返済額は利用金額に応じて変わってくる

例えば10万借りていたら毎月2,000円だけど、50万かりてたら毎月1万円とか。

この返済に加え、好きな時に好きな金額を返すことが出来る。

例えば口座引き落としは1万だけど、ボーナスが入って余裕があるから5万返すとか。

 

以上がカードローンの基本的な商品性だ。

 

 

どうしてやめとけと言うのか

 

カードローンがどのような借入か一通り説明したところで、本題に入ろう。

 

一言でいうと、全然減らないんだよこれ。

金利が高いからというわけではない。

カードローンは車や住宅といった他の個人向けローンに比べて仕組みに決定的な違いがある

その話をする前に、まずは全てのローンの返済に共通する仕組みについて話しておきたい。これはこの後の話をするうえで関わってくるから、飛ばさずに読んでほしい。

 

現在、車でも住宅でも、全てのローンの返済方法で主流は『元利均等返済』というものだ。

月々の返済額について、みんなはどのように捉えているだろうか。

よく住宅ローンのお客さんで多かったのが、借りた金額だけを返しているという認識でいることだった。例えば、借りた4,000万円分を返しているイメージ。

「えっ、そうじゃないの?」と頭が混乱しただろうか。

そうだとするなら、利息はいつ銀行に支払っているのだろうか。

そう、実際は”月々の返済額=借りた金額(これを元金と言う)+利息分”なのだ。

で、今の主流は「毎月の返済額はいつも同じ方がお金の計画を立てやすいし良いよね」ということで月々の返済額を一定にしましょうとなっている。

 

ではここで疑問。

月々は一定だけど、元金と利息分はどうなってるの?という点だ。

 

実は元金=利息分ではない。

借り始めの頃は返している元金が少なくて、利息分の比率が大きい。

逆に返済が終わりに近づくと、元金の比率が大きくなって利息分は小さくなる。

これが『元利均等返済』だ。

 

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さて、ここまでの話を踏まえたうえで、カードローンとその他ローンの決定的な差について説明しよう。

それは、カードローンはまだ払っていない利息が元本に組み入れられる仕組みになっているということだ。(わかりやすく説明しているから細かい語彙の差は無視してください。)

こいつがあるせいで、「毎月ちゃんと返しているはずなのに全然残高が減らない」っていう事態が起こる

詳しくは図解じゃないと説明しづらいから、下図を見てほしい。

(仕組みをわかってほしいので、金額もわかりやすくしている。実際こんなことはないことは注意してほしい。)

 

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だから「返せるんだったら一気に返せ」と口を酸っぱくして言っているわけだ。

他のローンはこんなシステムが無いから、ちゃんと毎月返していけばいいんだけど、コードローンは毎月決められている額を払っているだけじゃ返済し終わるまでにめちゃくちゃ時間かかるし、あり得ない利息を取られてしまう。

 

 

まとめ

 

長文になったが、カードローンがどれだけマズい商品かということがわかって頂けただろうか。

 

お金を借りることが悪いというわけじゃない。

ましてやカードローンを使うことが愚かだと全否定するわけでもない。

なぜなら2年間融資業務に携わった中で、どうしてもお金が必要な時にカードローンしか通らなかったという案件も数多く見てきていて、苦しいことだって痛いほどよくわかるから。

だけど、カードローンが利用者にとって良いものではないということをしっかり理解した上で、とにかく使ったら出来る限り早く返済しないとものすごく損をする、ということだけは本当に伝えておきたかった。

 

 

久々にこんな超真面目な記事書いたなあ。

教養を身に付けるために本は読むべき?-20代のホンネを語る。

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どうも、行動型考察系ブロガーのカズマです。

 

”教養”という言葉、生きていく中で度々耳にしますよね。

特に学生時代は「教養を身に付けろ」みたいな事をたくさん言われた気がします。

口を揃えて教養、教養、本を読めと大学時代刷り込まれ続けたけど、正直「教養って本当にないといけないの?」と思う人もいるんじゃないでしょうか。

高校時代は世界史、日本史、物理、科学を勉強して、大学時代は法律を学んで、社会人では経済分野の理解を深め、自分でも岩波文庫を50冊くらい読んで、教養という世界にそれなりに足をつっこんだ20代後半のワカモノの口から言わせてもらうと、

教養が必要になる場面は絶対にあるし、正直あった方が人生にプラスだよね、と考えています。

 

どうしてそう思うのか、以下に2つの理由をあげたいと思います。

 

 

教養=人物を推し図るものさし

教養があるかないか、これが人を評価する一つの基準になり得る環境ってあります。

例えば大企業の役員級の偉い人達だったり、自営業者の方だったり、大学教授だったりという、もう教養とか好きそうな人たちと接する時。

こういった方々とお話するときは、正直教養が無くて話についていけないだけでアウト、たったそれだけのことで信頼が作れないということも聞きます。

実際僕は自営業者の方々と接する機会があるんですが、彼らは歴史がめちゃくちゃ好きなイメージがあります。

なんていうか、日本史の教科書の中でサラッとしか出てこないようなところに詳しい人とか本当に多い。鉱山の話とか好きな人かなりいる。笑

 

つまり、自分のためというよりかは、どちらかというと相手が求めている土俵に上がるために教養がないとお話にならないから身に付ける必要がある、というところでしょうか。

 

 

教養が考えを深めてくれる

教養の必要性を語る時に最も根拠としてあげられるもので、実際そうなんだと考えてます。

僕の高校と浪人時代の世界史の先生は、ご高齢かつ業界では全国レベルで有名な方でした。学生運動とか起こっていた時代に大学生をやっていた方たちなので、まあマルクスとか当たり前でしょというレベルで色々読んでるわけですよ。

そのお二人が口を揃えて「学生は岩波文庫を読め。」と言っていたので、その刷り込みを受けて浪人時代から岩波文庫を読むようにしていました。

岩波文庫って帯の色によってカテゴリーが分かれているんですが、その中で青帯と言われている哲学系を特に読んでいて。

わかりやすいところでいけば「孟子」とか「論語」とか。

教養のつもりで読んでいたら、いつの間にか人生に対する考え方や知恵といったものが学べているわけですよ。

こういった古典に限らず物理でも歴史でも、何かしらのタイミングで違う分野に偶然そこで学んだ考え方や知識が応用できたりする。

こういった時に、「ああ本読んでてよかったな」って思いますね。

 

 

まとめ

教養なんかなくたって生きていく上で困らない、仕事が出来れば結局それでいい、といった考え方も十分ありだと思います。

「あんな堅ッ苦しい本を読む時間があるならビジネス書読むわ!」と言いたくなるのもすごくわかります。

だって、ビジネス書を読んでそれによってスキルが上がれば仕事も出来るようになって給料が上がる。教養を身に付ける事に比べて目に見えて直結する成果がわかりますもんね。

 

そうなんだけども、やはりないよりあった方が良いと、読書で教養を身に付けることをお薦めしたいです。絶対人生のどこかで役に立つはずです。

 

じゃあどんな本を読めばいいのか、については今後ご紹介していきたいと考えていますが、「ひとまず岩波文庫読んどけよ」と伝えておきます。

完全に受け売りですが、まあ教養と言ったら古典だろうと。笑

 

古典力 (岩波新書)

古典力 (岩波新書)

 

 

数年前に有名になった本なので記憶に新しい方もいらっしゃると思います。

こういった紹介本をパラパラっと見てみて気になる本から読んでみるといいかもしれませんね。

 

豆腐メンタルの社会人がおすすめする、『メンタルの弱さと向き合ってストレス耐性を身につける』ためのたった2つの方法。

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メンタルの弱さ、ストレス耐性の無さに頭を悩ませている人って意外に多いのではないだろうか。

なにかあるとすぐに不安になったり、心を取り乱したり、なんか毎朝が憂鬱だったり、「あー辛い!もうやだ!!」って叫びたくなったり。

 

かくいう僕も自他ともに認める豆腐メンタル人間だ。

懇意にしている人達からは口を揃えて「カズマ本当にメンタル弱すぎるw」と言われる。笑

「自分ってものすごくメンタル弱いな」とちゃんと自覚したのは大学の就活期だった。

僕の時の就活は面接解禁が大学4年の4月からだったんだけど、大学3年の2月から3月にかけてエントリーシートがバンバン落とされてメンタルぼろぼろ。

常に誰かが傍にいないと何かが壊れてしまいそうで、いつも電話してた気がする。

それでも周りの人達は踏ん張って結果を出したり、「そんなきつくないけどなあ」みたいなことを言ってたりする。

このとき初めて「自分ってメンタル雑魚なんだな」って気づいた。

 

で、今回は「このままじゃ今後辛いことがあった時にもたないわ、どうにかしなきゃ」と思って取り入れたストレス耐性を身につける2つの方法を紹介したいと思う。

 

ストレスの発散方法を作っておく

 

よく言われてることなんだけど、自分なりのストレス発散法を確立しているってものすごく大切だと思う。

特におすすめなのが体を動かすことと、とにかく必死になって取り組んでしまうことの2つがあること。

運動がおすすめな理由は大体わかると思う。

心理学や脳科学の研究から、運動が精神面に作用し憂鬱さを和らげてくれるということは周知の事実と言っていいのではないだろうか。

 

ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)

ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)

 

 

確かこれにも運動した方が絶対に人生プラスだからみたいなことが書いてたと思う。

それに加えて、勝手に必死になってしまうことを選ぶこともすごく大切だ。

ストレスにさらされて、心がぐちゃぐちゃになっていたり気分が落ちていたりする時に、なにをしても胸につっかかりがあって心の底から楽しめないっていう経験をしたことはないだろうか。

このときの状態って、十分にストレス発散が出来てないと思うんだよね。

大切なことは、発散している時間にストレスがかかっている出来事すらも忘れてしまっていること。言ってしまえば、無になっている状態がベスト。

そんな状態に持っていけるものを、運動から選んだらいいんじゃないのかって話で。

 

僕の場合はそれが走ることだった。

小さい頃から走ることがそこそこに好きで、走るときには絶対タイムを気にして全力をだすタイプだった。

本当にどんなメンタルの状態でも、走っているときだけはタイムだけに集中できて、めちゃくちゃストレス発散できている。

  

ストレスがかかった状態に慣れさせておく

 

耐性をつけるための一番の近道って慣れさせることだと考えている。

「あーこの感覚は前にも経験したことあるな」って思えるかどうか。

これがあるかないかだけで全然心持ちが違うっていう体験は、みんな何かしらあると思う。

だから、「メンタル弱いから辛いのが嫌なのに、なんでわざわざ自分から辛いことしに行くんだよ」って感じるかもしれないけど、一つ一つの辛さのレベル感を下げるって捉えれば、有意義な手だと思えるんだよなあ。

 

ちなみに僕は大学4年の時に「今までストレスから無縁だったしぬるま湯につかりすぎてた」となぜか思い、いきなりヨーロッパを1カ月半バックパックしたり(外国語で宿泊地は現地についてから探す、わからないことだらけめちゃくちゃストレス)、お財布・携帯一切持たずに京都から東京までママチャリで走ったり(所持金0で寝るところも食べ物も日々の交渉で確保とか心吹っ飛ぶかと思った)した。

そうすると、なんとなく自分の中で”ある程度辛い状況にも慣れてる”っていう意識が出来てきて、前よりかはストレスがかかった状態でも大丈夫になった。

 

慣れの延長線上で、「あれ以上の苦痛ってないでしょ」って開き直れることも超重要だ。

「うわー、辛いなー、嫌だなあ。まああの時の死ぬような思いした時に比べたらどうってことないでしょ、てへ。」みたいな。笑

 

 まとめ

 

今回おすすめした方法は2つとも根本的にはストレスを緩和させることだ。

『自分はメンタル弱いんだ』っていうことから目を背けて、無理やり精神力強い人みたいになれ、というようなものではない。

反対に、まずは自分が豆腐メンタルだということをしっかり自覚したうえで、そんな自分がどうやって今後生きていくか?、みたいなところに焦点を当てている。

 

たぶんこういう答えに至った理由は、「出来ないから出来るようにしよう」じゃなくて、「出来ない、じゃあどうやって回避するか」みたいな考え方に最近シフトしてきてる部分があるからだと分析している。

別に直さなくて、辛い状態を乗り越えられればいいんじゃないのかなあって。

弱いのは弱いんだから。生まれつきだからしょうがない、みたいな。笑

新入社員の頃に仕事で抱えていた悩みが、転職してからバカバカしくなった。

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僕は小さい頃から頑固なやつだった。

ちゃんと納得しないと「うん」と言わない人の模範例みたいな感じだ。

僕は小さい頃から周囲と多少考え方が違っていた。

小学生の時、なんでみんなが口を揃えて「質問はありません」と言うのか、「わかりました」と言うのかわからなかった。

 

そのまま大学に進み、社会人となった。

 

思い悩んだ新卒時代

就職活動の結果、大学を卒業して地方の金融機関に勤めることになった。

当時は友達から「いやいやいや、冗談でしょ!絶対合ってないって!」と言われ続けていた。

傍からみると、地味さと堅さとは真逆の人間らしい。

どちらかというと、ベンチャーで東南アジアとかの新規開拓に飛んでるようなイメージとのこと。

自分でも不本意な就職先だなあと思いつつも、あまり言われたことは気にしていなかった。

 

しかし、実際に働き始めると様々なことに思い悩んだ。

年功序列で固められたガンジガラメの人間関係。

”体育会”という言葉でうまくまとめられたご都合主義。

皆本当はやりたくないと思っているのに、惰性で続いている活動。

効率が非難され、元気と気合が好まれる風潮。

スピードと挑戦を目標に掲げながらも、前例からはみ出そうとすると打たれる環境。

 

納得できないことのオンパレードだった。

そして、ずっと暇があれば考えていた。

「自分は間違っているのか?」って。

 

 

転職で見えた1つのこと

僕にはもともとコンサル業界に進みたいという想いがあって、新卒で入った会社を2年で辞めて転職し、ITベンダーに勤めることになった。

この転職でとても大きな衝撃を受けたことが1つあった。

 

「会社が変わればこんなにも文化は変わるのか。」

 

中途や新卒がいりまじり、成果主義のシビアな世界。

過程ではなく結果が全てだと言い切る上司たち。

向上心を前面に押し出してくる同期。

良いと思えばすぐさま前言撤回し改善を図ろうとする風土。

 

色々なことが違っていた。

正直、前職より”自分よりの価値観”の人が多かった。

企業風土とは、ここまで働く環境を変えてしまうものなのかと驚いた。

就活のミスマッチって言葉、本当にバカにならない。

そして、「前職でなぜあんなに悩んでいたんだろうか」とバカバカらしく思えた。

 

 

1人で思い悩む必要はない

実際に自分が2社を経験したことで、自信を持って伝えられることがある。

それは、今勤めている会社の中で考え方が違っていても自分を責める必要はないということ。

職場で何かあった時、「自分は間違っているんじゃないか、自分は悪い人間じゃないのか」、そんな風に思い悩まないでほしいと、心の底から思う。

摩擦が起きるのはあなたが悪いわけじゃない。

ただ、あなたの価値観と企業の価値観にずれがあるだけだ。

 

だからこそ、これだけは頭に入れておいてほしいということがある。

それは、環境が変われば答えも違ってくるということだ。

 

思い悩んで自分を責めてしまう前に、「こんな考え方があるんだ」という違いを理解して、受け入れて、その価値観を今までの自分の考え方に付け加える努力が出来ればいいと思う。

そうすれば、きっとあなたは自分のことを責めなくて済み、組織の中での葛藤も少なくなるはずだ。

それでも、どうしても我慢できなかったり辛かったりしたら、環境を変えればいいんじゃないのかなって、本当に思う。

それは逃げじゃない。適性を探しているだけだ。

だけど、自分の価値観とドンピシャな環境や組織を見つけることも、また難しいということだけは覚えておいてほしい。

 

そんな、ふとした話だ。

人の目が気になるあなたへ。人って何かしら迷惑をかけて生きていると思うんだ。

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先日、退職を検討していて悩みがあるという人の話を聞いた。

彼女は自分が今いなくなることで職場の人達に負担がかかってしまう、迷惑がかかってしまうことが気になり、今辞めていいかどうかで悩んでいるとのことだった。

 

 最初この話を聞いたときは、やっぱりこの人めちゃくちゃ優しい人だなって思った。

それと同時に、こんなに周囲の人のことばかり気にしていていたら、自分の好きなことが出来ていないんじゃないんだろうかとも感じた。

 

 

日本人は言うまでもなく集団の和を大切にする文化がある。

欧米のようにぶつかっても権利は主張することをよしと思わない。

特に女の子は、「周りと仲良くしなさい、女の子なんだから摩擦を作るようなことはしちゃ駄目よ」と、小さい頃から刷り込まれる。

そんな環境の中で育つのだから、「周囲から自分はどう思われているのだろうか」という人の目が気になる姿勢は自ずと身につく。

たしかにこれはものすごく大切なことだと思う。

だって、”なにか違う”ということでいじめられたり、目をつけられたり、人の目を気にしないことで自分が傷つくことが増えるし、同時に相手に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちでいっぱいになるから。

 

だけど思う。

今まで生きてきた中で、自分が誰にも迷惑をかけずに生きてきた瞬間はあったのか?って。

この世に生を受けて、両親の時間やお金を犠牲にして育ってきた。

新しいことで右も左もわからない状態の時、上級生や先生方にめちゃくちゃ面倒を見てもらった。

サークルの行事や仕事でミスをしでかした。

程度の大小や相手がどう感じているかの差はあるにせよ、生きてからこの方迷惑なんてかけっぱなしだ。

助けられて助けられて、こんなじゃダメだなって思って頑張るけどまた助けられて。

自分一人の力で誰にも迷惑をかけずに生きてきたなんて到底思えない。

つまり、意識していなくても人は生きている時点で誰かに迷惑をかけるもの。

だから、「迷惑をかけたくない」って少し窮屈な考え方じゃないかって思うんだ。

 

だからといって、わざと迷惑をかけていいと言っているわけではない。

自分たちがただ楽しいから、むしゃくしゃした腹いせにといった、中学生のDQNみたいな幼稚な行動をしていいわけじゃない。

『自分を大切にする』、そのうえで迷惑がかかってしまう、っていう感覚。

 

 

退職のことに話を戻すけど、どちらかというと「迷惑をかけたくない」って言っている時の心理って、本当に相手への思いやりに溢れている部分もあるんだろうけど、それ以上に迷惑をかけたことで生じる周囲からの非難が嫌だっていう気持ちの方が強いんだと思う。

 

ここからは現実と理想の話。

正直、どちらにしても傷は残る。人の目を気にして自分の想いを我慢しても、自分の思うように自己本位で行動しても。

結局重要になってくるのは、自分はどちらの方を許容できるかという境界線の感覚だと考えている。

 

だけど、この二つを上手く解決出来てしまう人がいるのも確かだ。

自分の意見・やりたいことは押し通すけど、それが批判の的にならない。

なぜか周囲にも納得してもらえたり、認めてもらえたりする。

おそらくこういった人たちは、僕たち以上に自分の言葉が相手をどんな思いにするかや相手の立場・状況といったものにものすごく気を遣っている。そのうえで摩擦が生まれることを恐れず自分の意見を主張する。

このレベルになったら、人の目を本当の意味で気にしなくなって、自由に生きれるんだろうなあって思う。

 

ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術

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話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」

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テクニックでどうこう出来る部分じゃないと思うけど、良書なので参考までに。

「料理の腕を上達させたい!」-冷蔵庫の食材で料理が出来るようになった男が愛用するおすすめ本4冊を公開!

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僕が自炊を始めたのは大学で東京に引っ越してきて1人暮らしになってからだ。

かれこれ料理を作り出して7年。

色んな本を読んだり、飲食店でアルバイトしたり、有名なお店の料理を食べに行ったり、ネットで情報を集めたりしながら、なんとか冷蔵庫にある食材でそれなりに美味しい料理を作れる腕前までになってきた。

そんな7年の間に購入して、常に手元に置いてある料理本が4冊ある。

実はこれらを一通りやれば、冷蔵庫の中にあるものでちゃちゃっと料理出来るレベルまで誰でもいけるんじゃないかと思っている。

今回はそのとびきりのおすすめ料理本を紹介します!

 

 

お料理の基本

 

こちらは料理研究家の瀬尾幸子さんの料理本。

内容は、本当に料理の基本の”き”の部分

レシピ自体は後ろの方に十数品載っているだけで、あとは包丁の持ち方だったり、食材の扱い方、切り方、はたまた煮る・焼く・ゆでるといった調理技術まで、それぞれの基本テクニックをイラスト付きで丁寧に解説してくれています。

レシピに取り掛かる前に「この調理ってどうするの?」とつまずかないように、またこういった基礎の部分が最終的な味の仕上がりに大きく関わってくるので、是非一度目を通しておきたい一冊。

 

 

落合務のパーフェクトレシピ
「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ (講談社のお料理BOOK)

「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ (講談社のお料理BOOK)

 

 

 日本イタリアン界の巨匠、落合務さんの料理本。

銀座に構えるお店、ラベットラ落合は予約何ヶ月待ちの時もあるとか。

そんな落合さんの本なのですが、なにがおすすめかって、ずばり根拠に基づいて料理を説明してくれている点です。

最初の時はレシピ通りにつくっていて「はい、デキましたー!」って感じだったけど、これを読んでから一つ一つの調理過程の意味がわかり、それを意識するようになってグッとレベルがあがりました。

具体的には過去記事に書いてるので読んでみてください~。

 

hiro-red.hatenablog.com

 

イタリアンといきなりおしゃれで難しそうだけど(実際食材も中々スーパーで売ってないこともある)、ここはその他料理本に行く前に目を通して一通り作ってほしい。

 

 

The 基本200 
The基本200 (ORANGE PAGE BOOKS)

The基本200 (ORANGE PAGE BOOKS)

 

 

オレンジページが出版するThe 基本200。

かれこれ発刊されて10年が経とうとしているロングセラーだ。

これは兄の家から偶然見つけてパクってきたんだけど、正直名作だと思ってます。笑 

家庭料理の主要なおかずは網羅されており、ひとまず和・中・洋にどんな料理があるのか、どんな料理手順なのかを学ぶことが出来ます

「今日のおかず何にしようかなー。そうだ、オレンジページみよ!」的な使い方がベストです。

食材が本当に家庭的であるところもおすすめポイントだ。

 

 

男子ごはんの本
太一×ケンタロウ 男子ごはんの本

太一×ケンタロウ 男子ごはんの本

 

 

テレビでも有名なTOKIO国分太一さんと料理家・ケンタロウさんの男子ごはんの本。

正直なところを言えば、4冊目は手軽でオリジナリティのあるレシピが載っている本ならある程度なんでもいいかなと思ってる

この本は季節毎の料理のレシピがあるし、ある程度食材も手に入りやすいもので作られていて、創作感も強いってことで採用しました。

単純に読んでて面白いってのもあります。笑

 

 

まとめ

この4冊である程度料理をやりこむと、まず味がぶれなくなると思います。(というか単純にレシピ通りに作って美味しくなる。)

それはおそらく火加減や食材の扱い方といった基礎がしっかりするから。

そして”基本200”と”男子ごはんの本”で様々なレシピが頭に入ってくると、「あの食材とあの食材の組み合わせだとこんな味だ」というイメージが持てるようになってくる。

これは本当にどれくらいレシピを知っているか、実際に作って食べたことがあるかによる部分。

それに加えて味付けも覚えて(味付けはたくさんあるように思えるけど、実際はパターンだと考えてます)使いまわしが出来るようになる。

こうして、冷蔵庫の食材を見て、「どんなの作ろうかな?」と想像できるようになり実際に美味しい即席料理が作れるようになってきます。

自分の例で恐縮なんだけど、僕は麻婆豆腐の肉みその味付けを少し変えてピーマンとか混ぜて、ご飯にかける『カズマスペシャル』が十八番なんですが、これが簡単で美味しいんですよ。笑

 

こんな感じで、自分なりのアレンジも出来るようになって料理がどんどん楽しくなると思うので、是非この4冊で一度作ってみてください!

料理初心者におすすめな料理本はこれだ!”落合務のパーフェクトレシピ”

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お世話になります、行動型考察系ブロガーのカズマです。

僕は大学で1人暮らしを始めたことがきっかけで、料理をするようになりました。

いわゆる自炊を始めたってやつです。

そうは言っても、実は高校生の頃までは包丁を持つのでさえ怖くて嫌だった。笑

だけど一旦自炊を始めると、「あれ?料理楽しいな。」って感じてはや7年目。

この歳月の間に何冊も料理本を読んだり、ネットでレシピや上達の秘訣みたいなものを調べてみたり、で飲食店でアルバイトしたり、お金をかけて有名な料理人・お店の料理を実際に食べに行ってみたり。

 

こんな感じで趣味の一環で続けていたけど、新卒で勤めた会社では先輩方から「美味しいよ!」と評価してもらい、お金を頂きながら毎週月曜に食堂を開いたりしていました。

今では冷蔵庫にある食材である程度は美味しく食べられるものを作れるようになった、と思ってます。笑

 

そんな自炊歴の僕が今まで読んだ料理本の中で、「これは絶対に料理を始めたばかりの人におすすめだ!」「上手くなりたいんだったらこれは読むべき!」「というかもっと早く出会っておきたかった!」と思った本が一冊だけある。

それは日本のイタリアンの巨匠・落合務さんが書かれた”落合務のパーフェクトレシピ”だ。

 

「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ (講談社のお料理BOOK)

「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ (講談社のお料理BOOK)

 

 

本の概要としては、

 

・パスタ、前菜、主菜(肉・魚)、デザートの四部構成(イタリアン)

・レシピ数は総じて少な目

・落合さんの語り口調で作り方や各ポイントが書かれている

 

といったところ。

どうしてこの本が料理を始める人にお奨めかというと、レシピの手順一つ一つの理由が書かれているからだ。

よくある料理本だと、「中火で○○分火を通します」「その後に○○の食材をいれます」「最後に○○します」のように手順は書かれているが、どうしてそのタイミングでその工程を踏むまでは書かれていないことが多い。

しかし、この落合さんの料理本では「どうして?」という科学的な根拠がポイントとしてしっかり挙げられている。

どうしてコショウは最後に振るのか、なぜ中火なのか、どうしてこの順番で調理するのか、そういった理論の部分がわかることで、より深く料理を理解できるようになるし、より美味しいものを作れるようになる。

 

実際初めてこの本を手に取った時は目から鱗でした。

「そっか、だからあの料理のあの手順はああなのか!!すげえええ!」みたいな。笑

ここから料理のレベルがぐんっと上がった気がします。

1,500円程度なので、一度目を通す価値ありの一冊ですよ!