『数学が好きな人は法学部にいくと楽しいんじゃないのか』って自論を思いついた。
最初に断っておくと、数学と法律って結構似てる気がする、と思ったっていうだけの話だ。ホントにただそれだけ。
だから、落ちもなんもない話だけど付き合ってもらえたらと。笑
僕は大学時代に法学部で法律を学んでいた。
なんで法学部を選んだのかっていったら色々理由があって、当時はやりたい仕事がなくて”潰しの法”と言われてるくらいだから後々損はないなーって考えてたり、
小さい頃からなぜか親が六法全書を読めって言っていて他の学部より親近感があったり、
そもそも大学の中でもキング・オブ・学部だし(要するに一番じゃん)って思ってたり、
大学受験の答えを覚えてはきだす勉強にうんざりしていたから自分の頭を使って色々考える学問がしたいって考えてたり。
まあこれっていう決定的な理由はないんだけど、そういったものが重なって法学部に行くことにした。
結論、大学4年間法律を学んでよかったと思っている。
盛るとかそういうの抜きに、純粋に楽しかった。
教養という意味でも十分すぎるくらいアカデミックな内容だし、刑法や民法は実生活に即する内容で興味をもてたし、なによりもロジカルな思考が求められることが一番楽しかった。
で、そんなことを友達と話していると、「そう言えば大学受験の時の数学と法学部の試験って基本的に解き方一緒だな」って思ったので、今回はその話。
法学部って何するの?
正直法学部ほど何をするかイメージの付きやすいものはないと思っている。
絶対これまでの人生で他の学問と比べて耳にする機会が多い。これは断言できる。
多分みんなが一般的に抱いているイメージは、六法って呼ばれる主要な法律を中心に勉強して、法律(条文)を読みながらこういった事件が起こった時にはこうだ!っていうのを考える学問なんだろうなーってとこじゃないだろうか。
だいたいそれでいいと思う。笑
4年間結構本気で法律を勉強した(と思っている)立場から言わせてもらうと、法律を学ぶと一言にいっても3つのタイプがあると思っている。
それは、概念について学ぶものと、実務として利用されるものと、ルールを知るものだ。
具体的な分野で言うと、概念について学ぶものは憲法や行政法といった抽象的なお話をする法律。
実務として利用されるものは民法や刑法。想像しやすいと思う。
ルールを知るものは租税法や商法。「税金を取るときはこの決まりに従ってくださーい」や「会社作るときはこれに書いてある通りに作ってくださーい」といった規則を明記した法律。
そしてこれは一個人としての見解なんだけど、この3つのタイプの中で実務系が勉強していて一番面白いと思う。
単純に民法や刑法は身近なことの話をするから興味をもちやすいっていうのもあるんだろうけど、とある事案に対して法律と裁判例を根拠にしながら自分なりの答えを導き出すっていう過程が抜群に楽しい。
例えば刑法だったら、Aさんという人は○○ということをしました。
○○をしたら△△だという法律があり、その△△という法律には□□という解釈の仕方と××という解釈の仕方の2通りあります。
というわけで、Aさんの罪は□□の時はこれになって、××の時はこれになります。
私は◎◎という理由で××の方がより正しいと思うので、Aさんは@@という罪になります、みたいな。
この回答、どっかで見たことある気がしないだろうか?
大学受験の数学
数学、といってもここで僕が指しているのは二次試験で筆記問題で出される数学のことだ。東大とか一橋とか。阪大もあったけな?
めちゃくちゃ懐かしいけど、青チャートレベルでもあったと思う。
だいたいここまで話して、ピンときた人もいるんじゃないだろうか。
そう、場合分けってあるじゃん。
なんか数式計算して二次曲線みたいなグラフと円描いて、〇≦x≦△のとき、y=〇x+◇だからその部分は点線じゃなくて実線で書いて、みたいな。
もうこれが刑法、民法の解き方とものすごく似てる、というかそのまんま。
場合分けして、答えはこれですって解答を示す図式、もうそっくりだよね。
最後に
ということで、法律(民法、刑法)と大学受験の数学の問題ってめっちゃ似通っている。
だから、数学の問題解くのが好きな人は法学部いけば楽しめるんじゃないかなあと、そんなことをふと思った。