若さが贈る

いつまでも、心に青春を。

フランス、イタリア、オーストリア、日本の4か国で野宿した元旅人が、本当に正しい野宿のやり方を伝授する。

人は生きている間に何回野宿をするのだろうか。

野宿っていったら河川敷の高架線の下にテント張って一晩明かすっていうイメージを持ってる人が大半だと思う。

それは、あれだ。アトラクション野宿だ

野宿やろうって思って準備万端で野宿やるやつだ。言い換えれば野宿をやるべくして野宿をしているやつだ。そもそもテントもって旅なんて自転車じゃないと出来ないし。というか自転車でもテント持つとかだるいし。

今回伝授する正しい野宿のやり方とは、体一つで旅をしていて「マジで寝るところが無い、やべーぞこれ」という正真正銘の野宿を強いられた際に効果を発揮するものだ。

ここで宿に泊まったらこの後の資金が無くなる、宿がいっぱいでどこも泊まれるところがない、そういった局面で体一つでどうその日の寝床を確保するか、そういった局面で是非このあと紹介する5つのポイントを参考にしてもらいたい。

 

人の集まるところで寝る

これは基本中の基本というか大原則。

野宿するときに最も気を付けないといけないことは身の安全と貴重品の安全の2つ。

その中の一つの身の安全を考慮した時に、人気のないところで寝てしまったら万が一のことがあった場合には助けを求めようにも求められない。たくさん人がいるところで寝る方がそういったことを考えた時に絶対に安全だ。

これは深夜特急沢木耕太郎さんも触れている。

 

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

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おすすめの場所は同じ野宿仲間がいるところだ。

ヴェネチアで野宿をした時は駅前の広場だったが、同じように宿に泊まってない人やホームレスが20、30人くらいいて安心して眠れた。

もし近場にそういったインフラ系のたまり場になりそうな場所がなければ、住宅街や住宅街そばの飲み屋周辺をおすすめする。

これも基本的な考え方は何かあった時に助けを求められる状況にしておくというもの。パリで野宿した時は住宅街近くのバーの前で寝ていたが(多分集合住宅の入り口とかに陣取ってた)、偶然外に出てきた店員に話しかけられ店の中で朝まで寝かしてもらった。まあ、こんなラッキーも起こり得るので万が一の時はおすすめしたい。

 

個室にこもる

あまり使いたくないしおすすめはしないが、完全に自分だけの空間を作ってしまうというのも一つの方法だ。

確かに空間に自分しかおらず、誰も入ってこれないとなると安全性は抜群に高い。

だけどそんなこと出来るところが現実問題存在するかっていう話。

オーストリアで夜行列車の乗換えを寝過ごして、「マジここどこや」って感じのところで一晩明かさなければならなくなった時は駅のトイレにこもってみた。

座った体勢でさすがに寝づらかったし、鍵はかかっててまあ安全っちゃ安全っていても逆に一人で静かなトイレにずっといるのはめちゃくちゃ怖くて寝られなかった。

結局ホームのベンチで寝てました。

 

水の付近には近寄らない

普段川や湖など水の近くにいないとついつい忘れがちになるが、水のそばはそれだけで気温が下がっている。夜になるとこれが結構な冷えになって、地味に寒くて体調を壊す原因になりかねない。というかまじで寒くて寝れない。なので出来るだけ噴水とか池と水のあるところで寝るのは避けた方がよい。

 

コンクリートをどうにかする

これも水と同様に気温対策だ。夜のコンクリートに寝たことある人はあんまりいないだろうからよくわからないと思うけど、直接寝るとひんやりするとかいうレベルじゃなくてガチで体温を奪っていく。熱海で野宿した時はお隣さんのホームレスに段ボールを分けてもらったが、これがあるかないかだけで全然違った。かなり暖かくて寝れるわ寝れるわ。断熱材の大事さを肌をもって実感したよ。

もしコンクリートで寝ることになったらなにかしら断熱材を探してくるか、なるべくコンクリートを避けて場所どりするようにしよう。

 

貴重品は取られるときに必ず気づくところに入れておく

野宿で一番に気を付けておきたいのは危険に巻き込まれないこと、その次に金品を盗まれないことだ。お金がなくなっちゃたらその後の旅がどうにもならなくなって元も子もない。

お勧めしたいのはバックの中に貴重品は全部入れてそのバックを枕として使うこと。

これなら貴重品を取るときにバックを必ず動かさなければならず、その動作が必ず体に伝わるので気づく可能性が格段に高くなる。

それが出来ない時は床と体の間に敷いて寝るとか。

とにかく盗人が自分の体に接触しなけば金品がとれないという状態にして、少しでも気づく機会を作っておくことが重要だ。

 

まとめ

いかがだっただろうか。

初めて野宿をする時は寝方も寝る場所もわからず絶望を感じるかもしれない。

しかし、一度やってしまえば改善点もおのずとわかってくるし、なによりは野宿に適した場所を嗅ぎ当てる"第六感"的な能力が研ぎ澄まされるから、二回目からは楽勝になる。

どこでも寝れるという自信がつけば、あなたの旅の自由度は飛躍的にあがるだろう。