若さが贈る

いつまでも、心に青春を。

「20円で世界をつなぐ仕事」ー”想い”と”頭脳”で稼ぐ社会起業家・小暮真久さんに触れて。

TABLE FOR TWOという団体をご存じだろうか。

この団体は日本発のNPO法人であり、現在代表を小暮真久さんという方が務めている組織だ。

どんなことをしているのか簡単に説明すると、

食べ過ぎによる肥満や生活習慣病に悩んでいる先進国の10億人と、食事や栄養を十分に摂ることの出来ないアフリカの10億人の、食の不均衡を解消し両者ともに健康にすることを目指して活動している。

20円は何かって言うと、社員食堂と提携して通常より低カロリーで栄養バランスのとれた特別メニューを通常価格に20円上乗せで設定してもらって、その20円が寄付金となりアフリカに送られ給食費に充てられている。ちなみにこの20円で給食1食分の値段らしい。

 

この団体を知ったきっかけは、代表の小暮さんの本に出会ったことだった。

そう、それが「20円で世界をつなぐ仕事」だ。

25歳の誕生日に、とあることがきっかけで「社会に対して出来る範囲でなにかしよう」と決めていた僕は、さっそくどんなことをしようかなあと、とりあえず何冊か本を読み漁ってみるかって思って最初に手に取ったのがこの本だった。

事業性云々じゃなくて、なんかよくわかんないけど文字から伝わってくる小暮さんのキャラクターにとてつもなく惹かれていた。

それで思った。最初はココに関わろうって。

 

ざっくりと本の内容を話しておくと、

団体の立ち上げ、創業期の苦労話から始まり、どうしてTable For  Twoに関わることになったのかという、小暮さんの学生時代からマッキンゼー、松竹といった社会人時代の振り返り、最後にはビジネス手法をいかに社会事業に生かすかという具体的なノウハウに言及している。

この本の魅力は、なんといっても「どうして社会起業家という道を選んだのか?」という点が飾らずに書かれている点だと思う。

マッキンゼーで順調に成果を出していたにも関わらず、論理こそすべてのカルチャーに感じたつっかかり、松竹時代でもなにか満たされない自分の想い。

 

 

『迷った挙句、これは「自分をもう一度見つめ直さないと答えが出ない」という結論に達しました。そこで大きな模造紙を買ってきて、物心ついた時から今日までを振り返り、どんな時に心の底から楽しかったか、何を辛いと感じたかといったことを、とにかく思い出せる限り、雑多にそこに書き出してみました。』

 

こうやって見つめ直した先に社会事業家という答えがあったんだなあと、スーパーマンなんだけど思い悩んでいる時期とかもあったんだとなぜか身近に感じられる。  

 

 

 そんな彼の魅力にひかれて、僕はこの団体に募金をすることに決めた。

 

hiro-red.hatenablog.com

 

1年間で貯まっていた金額は30,000円だった。

パッと見たら本当にこんなもんですいませんって感じの恐縮な額だけど、毎月給料から1%コツコツ貯めたこのお金で、アフリカの学校1クラス60人の1カ月分の給食が賄える。

寄付を終えて、実際に働いている人達の想いに触れてみたいと考え、思い切って事務局に取材の依頼をしてみた。

答えは、ノーだった。

数カ月先まで海外で予定が埋まっており、何より少人数で運営を回しているためアフリカの子供たちを支援するのに手一杯とのことだった。

その代わりに、彼らはこの動画を送ってきてくれた。他にも、過去にTABLE FOR TWOを取り上げた新聞記事なども。

 


【Fresh Faces #44】安東迪子(TABLE FOR TWO 事務局長)

 

まあ、こんな感じで初めての僕の社会活動は幕を閉じた。

振り返りの意も込めて、今回もやっぱり海に行って考えてきた。

わかったことは2つ。

何かしたその先の笑顔を、自分の目で見たいんだろうなあっていうこと。

もう1つは絶対に一人じゃ出来ないし、仲間が必ずいるってこと。

 

27歳はちゃんと人集めて、事業計画もきちんと練りこんで、誰かの笑顔が見れるようなことがやりたいなあ。うん。