若さが贈る

いつまでも、心に青春を。

傷ついたっていいじゃんか。もともと恋愛ってエモいもんなんだから。

最近彼氏できないのはなんで話が増えてきて、けっこう真剣になんでこの人彼氏いないんだろうって考えることが多くなった。みんな容姿のレベルは高いし性格もいい人たちだから、なおさらなんでだろうって考えてたら一つの共通点があることに気づいた。

それは、みんな恋愛に対して擦れてしまっていることだった。

なんか妙に達観してしまっているというか、遊んだ遊ばれたを繰り返してきたせいで感情が死んでサバサバしていた。今巷で人気の『東京タラれば女子』の主人公が、「私たちもういい歳なんだからやることちゃっちゃと済ませましょう。」って言うシーンがあるが、それ以上にシャキシャキしてしまっているのだ。

 

 

まあ、そんな擦れた人と本気で付き合いたいかって言ったら大抵の男性はノーだと思うし、遊びくらいで留めておこうと思われるのがいいところなんだろう。

そっか、だからあの人たち彼氏いないんだって納得していたら、ふと自分が擦れているって気づいたときの衝撃を思い出した。

 

擦れたきっかけははっきりわかっている。それは大学の時にある女の子とエッチしたことだった。彼女はそういうことをするのが初めてだったんだけど、僕にこう言った。「カズマ君、私のことどう思ってるの?私は好きな人いるんだよ。」って。その2週間後くらいに男の方から告白されて付き合いだしたらしいんだけど、僕にとってこの一連の出来事は衝撃的なことだった。同時に「ああ、女の子ってこんなもんなのか。」と、それまで抱いていた淡い恋愛観がガタガタと崩れ去った。

そこからは早かった。好きでもないのに好きと言い、彼氏がいようがいまいが関係ない。転がされることもあったし、名前すら聞かないでってこともあった。

そんな中、いつもみたいに寝た女の子のことを本気で好きになってしまった。

結局、しばらく付き合って向こうからふらてしまったんだけど、本当に彼女のことが大好きでどうしてもよりを戻したくて、今までの自分を真剣に振り返った。

そうしたら、自分がただ傷つくのが怖かっただけの臆病者だったことに気づいた。

自分が本気になっても他で遊んでるからもしれないから自分も遊ぼう、告白して振られるよりもなあなあの関係の方が一緒に入れるし楽だし、とか。

そんな自分勝手な臆病さで擦れてしまって、真正面から相手に向き合うことが出来なくなってしまっていた。

 で、当時は自分が擦れてるってことに気づいてなくて、なにかがきっかけで「ああ、擦れてたんだなあ」って思って友達に「俺ってひょっとして擦れてる?」って聞いたら「え、今頃?」ってビックリされたんだっけ。

 

 なにはともあれ、恋愛は最高に楽しくて、人生を満たしてくれるものの1つだと思っている。

なぜならそこにたくさん感情の起伏があるからだ。好きな人の一挙一動に目を奪られて、ラインの返信1つにしてもあーだこーだ思い悩み、二人の今後の関係に想いを馳せながら毎日を過ごす。付き合ってる時だって片想いの時だって、時には好きな人と一緒にいれるのが楽しくって、時には上手くいかないこともあって傷ついちゃって。そのこと自体が恋愛の醍醐味じゃんか。

だからそこにフタをしちゃったら、もうなんで恋愛してんのかが意味わかんなくなってしまう。ずるくなるなよ。逃げるなよ。

モテるモテないとか以前に、そうやって擦れてったって多分心はますます満たされなくなっていくばかりだ。もともと恋愛なんてエモいもんなんだし、真正面から怖がらずぶつかっていこうよって。それで振られたっていいじゃんか、それでギクシャクしたっていいじゃんか。その姿勢の積み重ねが、二人の関係を丁寧に築いていくってことなんだから。

 

さーて、サヨナライツカでも読むか。

 

サヨナライツカ (幻冬舎文庫)

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