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「退職時に有給消化したい!」言いづらさを感じている人に使ってほしい話の切り出し方。

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どうも、行動型考察系ブロガーのカズマです。

今回2年働いた金融機関を辞め、転職することとなりました。

 

さて、今回は退職の時に一番気を揉んだ有給消化について話したいと思います。

このテーマについては色々と思い悩む人も多いでしょう。

僕は最終的に付与されている有給は全部使わせてもらって、GWが被ってたから実質一か月の休みをもらったことになりました。

お金をもらいながら一カ月ニートとか天国かよっ!と思わずにはいられなかったのですが、正直言いだしづらかった、、、。笑

実際問題、「本当は取りたいけど言えない」とか「申請したけど取らせてもらえなかった」とかって話はチラホラ耳にします。そして結局嫌な思いをしたくないから我慢して有給消化せずに退職したんだよねーっと。

 

こういう話の根本にあるのは、退職するときに有給とるとか嘘だよね?っていう価値観がはびこっている、結局交渉するのは自分でありストレスがかかる、ということです

もし今退職を検討していて有休消化について切り出そうかどうか迷ってる、という人の参考になればと、今回このトピックについて書いてみました。

 

そもそも有給の制度って?

 

労働基準法で定められているのは就業してから半年後に10日の有給付与、それから1年毎に日数を増やしながら付与するというのは最低限守ってくださいよーという点です。あと、付与されて使い切れなかった分は2年間繰り越しされます。

よく話題にあがる繁忙期の有給拒否がありますが(企業さん側が「めちゃくちゃ繁忙期で今休まれたらマジで困る」というときに有給を取るタイミングをずらされることもある)、これは退職時の有給取得については適用されない制度だとされています。

従って、法律上では退職時に有給消化するのはなんら問題ないということになっています。

 

有給取るの?って風潮

法律上オッケーとは言えども、皆が中々有給を取れずに悩んでいるのは何といっても「えっ、辞めるのに有給取るの?」という価値観の壁があるからでしょう。

参考までに僕の前職はバリバリの古き日系企業って感じで、福利厚生の制度はしっかり整っていたけど、退職時に有給消化するなんてあるまじき行為だという考え方が占めていました。先に退職していた仲のいい先輩から「よく有給取れたね」って言われたくらいです。

そしてこの「風潮」は本当に企業によるところが大きい

外資系に勤めている友人にこの話をしたら「えっなにそれ、気持ち悪い。」って言われてしまいました。彼らは有給を取ることが当たり前みたいです。

とにかくこの価値観の壁があるところは本当に苦労すると思います。

 

「有給取って辞めたいですとか言ったら色々言われるんだろうな」と切り出す前から憂鬱になるし、言ったら言ったでやっぱり色々言われるし。

加えて退職の話は基本上司にするもので、完全に立場はこっちの方が弱い。そんな精神的にも下手に出た状態で、彼らは自分の価値観が正しいと思って言いたい放題言ってくる。

書いてるだけでしんどくなってきましたが、このように権利としては当然のことを言っているのに、なぜか有給を切り出す側の人間が悪いという謎の状態が出来上がります。

 

例えば、”俺は認めないっていう上司”がでてきたりとか。

有給をとろうと勇気を出して相談したら「そんなことは認めない」と突っ張り返されるパターンなんですが、認めないってなんだよ、あなたは法をも超えた神なのですかと思ってしまいます。

それはさておき、「ヤバい承認されなかった、説得しなきゃ」と真面目になっちゃうんですよね。そしてここからは上司と自分との根競べです。こじれたらものすごくストレスがかかるのが目に見えてますよね。

 

じゃあ有給は諦める? 

 

「嫌な思いするくらいなら有給取らないで辞めるよ!」という方、それはそれで一つの手だと思います。

しかし、後になって「有給取れなかったなあ、、、」と悔やんで嫌な思いをすることも目に見えています。

やっぱりとれるものなら有給取りたいですよね。

そんなあなたに、僕が試してよかったと感じた是非使ってほしい話の切り出し方をお伝えします。

 

相手も人間であることを忘れない

退職の話となると、どうしても企業との契約ですので自分と組織の関係性で物事をとらえがちになります。しかし、課長であろうが支店長であろうが社長であろうが、権限や肩書以前に上司も感情を持った人間です。

わかりやすい例で言うと、イライラしている時やピリピリしているときよりも、機嫌がいい時の方が言いやすいの当然です。

今の自分だったらどのタイミングで有給を取りたいって言ったら、相手が「いいよ」と言うか出来る限り考えてみましょう

 

早い段階で切り出す

僕がお世話になった転職エージェントさんからは退職交渉が一通り終わった段階で切り出すのがいい、と言われました。

たしかに相手の感情を汲み取ってという意図もわかりますが、これは非常に難しいところです。

退職の手続きはあなた一人で完結するものではありません。

上長があなたの具体的な退職日を受理して人事部に連絡して、それをもとに退職用の書類を作成したり退職金の手続きを進めたりします。

従って、一度退職までのスケージュールを共有してからだと、有給消化の切り出しは一波乱生む可能性があります

体感的にベストなのは、一度退職の意向を示してから次の退職交渉の時点かと思っています。

 

実際どうやればいいの???

具体的になのが欲しい!という人のためにスクリプトを作ってみたので参考にしてください。

 

ー1日目ー

あなた「すいません、課長。少しお話させていただきたいことがあるのですが、お時間よろしい時を教えて頂けませんか。」

上司「いいよ。どうした。」

あなた「出来れば他の部屋でお話したいのですが。。。(ここで深刻な話が来ると身構えさせます)」

~移動~

あなた「実は退職をしようと考えています。」

上司「!?(ここからなにか嫌なことがあったのかとか、色々押し問答が始まります)」

上司「で、いつ頃退職する予定なの?」

あなた「1、2ヶ月以内にはと考えておりまして、今日はひとまず意向だけでも伝えたく思い、詳しい話は後日させていただければと思うのですが。」

上司「(わかったとか説得とか何かしら来るでしょう。うまく切り抜けて)」

 

ー2日目ー

上司「もうやめるというのは変わらんのか。(みたいな押し問答がまたきます)」

あなた「はい。昨日お話していなかった退職日なのですが、○○日を考えております。」

上司「そうか、、、。(いや忙しいからもう少し引き伸ばせないかとかきますが無視してください)」

あなた「退職に重ね恐縮なのですが、残りの有給も消化したいと考えているのですが、、、。(この時点で有給を使うんだという意思表示をしましょう)」

 

このあと上司がきれるか受け入れるかは人次第っていうのが正直なところです。

どっちにしろ、この後必ず具体的な退職日の調整をしていくことになるので、ポイントは調整に入る前に「有給を使います」といっておくことです。

 

 

まとめ

 

こんな感じで「有給消化は悪」という壁が立ちはだかってくる企業にお勤めの方は、なるべくすんなりと自分の意見が通るように考えを巡らせた方が良策です。

まともな話をすると本当はこの価値観が悪いんだけど、現実問題そうはいってもしょうがない。労基とかも相談だけで実際に助けてくれないし(僕も電話してみましたが全然使えません)、じゃあ社労士使うかって言ったらそこまでしなくていいっていう人が大半でしょう。結局自分でやるしかないから如何にメンタルを削らずに有給をもらうかしかないんですよね。

 

参考になったかな?

みなさんの検討を祈ります。