若さが贈る

いつまでも、心に青春を。

自分がリーダーになって初めてわかった、上司が言う"優秀"な部下のこと

最近ひょんなことにプロジェクトでリーダーをすることになりました。

あ、先に言っとくと実力は皆無です。

良くも悪くも昔から目立つタイプの人間で、気づいたら白羽の矢が立っていた、っていうだけです。

 

まあ、余談はそこそこにリーダーになると自分のチームに関係のある数人のスタッフに協力してもらいながら仕事を進めているのですが。

身にしみて感じているのが2種類のスタッフがいること。

1つは「これやっといて」って伝えるといい感じにやってくれる人と、単純作業レベルまでタスクを切り分けて与えないといけない人。

正直、圧倒的に前者の方が仕事を頼みやすいです。

だって自分の仕事を少ない労力でトレースできるんですもん。

 

後者に関してはまずこっちで仕事を単純作業のレベルまで落とし込まないといけないのと、落とし込んだタスクを1から10までやり方を教えないといけないこと、そんでもって圧倒的に振れる仕事の幅が狭まってしまうことで、「これ労力的に自分でやった方が早くね?」とか「なんか頼むの面倒くせえなあ」って思ってしまいます。

(リーダーの発言じゃねえwww)

 

こういうこと思うようになってから、「ああ、上司から見て優秀な部下って労力がかからない人なんだあ」って気づきました。

特に大手企業とかにありがちな総合職。

優秀な人材かどうかはほぼ「全体を見たうえで自分のタスクを理解し行動する」ことが出来るかどうかで決まります。

これは某外コンのシニアマネージャーとも話していて「そうだよねー」って感じでした。

 

だからよく新卒研修とかで教わる「まずは先輩に何かできることはありませんか?と聞きましょう」はおいおい、、、って感じです。

実際自分も金融機関時代はそう教わってそうしてきたんですけど、今それ言われると

「えー、ちょっとは自分で考えてよ」ってなります。

(もしかしたらただの面倒くさがりなだけなのかもしれん、、、)

 

そろそろ締めに入ります。

最近感じている優秀な部下の条件はこの2つを満たしていることです。

1つは全体像を理解してその中で自分のタスクの位置づけがわかっているか。

もう1つは自分のタスクの位置づけを理解した上で何が求められているかしっかり考えているかどうか。

 

これが出来ている人はすごく仕事を任せやすいです。というか助かります。

ありがとうありがとうってなります。

 

ほんじゃまあこれくらいで。

最高のリーダーになるための3ステップを、プロジェクトマネージャーから教わった。

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どんなプロジェクトも1人でどうにかなることなんてない。

必ず何人かでチームを組んで取り組むし、プロジェクトの規模によっては関わる人間は何十人にも及ぶ。

そんな中、プロジェクトを達成させるために人々をまとめ上げるのがプロジェクトマネージャーの仕事だ。

 

まとめ上げる、そう一言にいっても、為すのは容易いことではないのはみんな身をもって知っていることだろう。

今プロジェクトマネージャー(PM)として苦しんでいるとかそういったことに限らず、学生時代になにかしら人の上に立つ経験、もしくは部活などで自分がリーダーでなくともチームがうまくいっていないことを見てきた経験、そういったものだ。

やっぱり、そういう経験があるから『理想のリーダー像』みたいなのが皆の中にそれぞれあって。

 

この前クライアント先へ会議に行った帰り、プロジェクトを達成させるためにはどんなPMであるべきかって話になった。

 

名だたる外資系コンサルファームを渡り歩いてきた先輩の言葉を借りると、良きPMはチームメンバーにゴールを共有出来ることが条件だ。

例えば、クライアントの要望100%で仕上げに行くのか、それとも70%で残り30%は切るように調整するのか、そういった落としどころしっかり決めてあげて、認識のズレがないようにチームメンバーに共有し、走る方向を示してやる。

この方向性のすり合わせがあるかないかで、チームが一つにまとまりプロジェクトが無事成功するか否かが決まると言っても過言ではない、との話だった。

 

最悪でも各チームリーダーレベルで伝わっていないと、みんな向く方向がバラバラになる。これはプロジェクトに限ったことではない。

金融機関に勤めていた時を振り返ってみてもそうだった。

僕は当時大きな支店に勤めていて、みんなが思い思いに動いていてテンでばらばらだった。全ての目標100%必達を目指す次長、無理だと諦め80%の達成率の交渉に切り替えようとする営業の主力メンバーたち、トータルで100%になるべく近づけようとする支店長。

その時はベクトルっていう言い方をしてたんだけど、要はみんなが向いてる方向が一緒じゃないと目標は成し遂げられないのに、支店長はなんで指示も出さずビジョンの共有もせず悠長に構えているんだろうと思っていた記憶がある。

 

それで今回は、先日先輩PMに教わった『良いプロジェクトマネージャーになるための3ステップ』を忘備録という意味も込めて、共有したいと思う。

 

 

ステップ1 与えられた仕事を完璧にこなす

 

どんな仕事だろうが、まずは与えられた仕事を完璧にこなすことが大切だ。

これは、みんなにビジョンを共有出来るリーダーになるため以前に、仕事をしていく上で重要なことだと考えている。

 

たまに「こんなみみっちいことじゃなくて俺はもっとすごいことが出来るんだ!!」って粋がって、目の前の仕事を疎かにする人がいる。人がいるというか僕もそのタイプよりだからよくわかるんだけど。笑

確かに、もっと上のレベルの仕事が高いパフォーマンスで出来ることだってある。

だけど、それはそれとして、組織においては正直通用しない。

組織で働く上で大切なことは上からの評価だ。昇進云々じゃなくて、仕事を与えられるという点でどうやって上司の信頼を作っていくかが重要なポイントって意味。

こいつ、ちゃんと出来るな。」という印象を抱いてもらえなければ、次の仕事は任せてもらえない

「こんなことすらまともにできない奴が、もっと上の仕事が出来るか!」っていう指摘はごもっともだと思う。

 

なので、まずは何はともあれ任せられた仕事は完璧にやり切ることが理想のPMの第一歩なのだ。

 

 

ステップ2 全体での位置づけを理解し仕事に取り組む

 

与えられた仕事を与えられた指示通りに完璧にこなすことが出来るようになったら、次に意識したいのは、その仕事がプロジェクト全体にどう関わっているかを考えることだ。

そうすることで、プロジェクト全体が見えるようになってくるし、自分が請け負っている業務にもただ与えられた指示をこなしていた時と比べ工夫が出てくるようになる。

 

 

ステップ3 リーダーのビジョンを汲み取り先に動く

 

ステップ2までが出来るようになったら、最後に挑戦することはPMの考えを汲み取った上で指示が出る前に仕事に着手することだ

このリーダーは100%クライアントの要望に応えようとしているのか、それともこのままいけば期日までに間に合いそうにないからどこか落としどころを用意しようとしているのか。

まずはそこを知ることがのステップの第一歩である。

そしてリーダーが考えているゴールがわかったなら、そのゴールへの持って行き方を考えたうえで仕事を展開する。

100%を出そうとしているのなら、全力で締切に間に合わすように全ての工程に臨むし、もし落としどころ準備するなら取組む業務の優先順位を明らかにしたうえで仕事に着手するし、もしくは業務よりも優先してクライアントを裏で握っておくためのミーティングの準備をするかもしれない。

 

こうしてリーダーに何も言われなくとも、プロジェクトを終点へと持っていく動きを取れるようになってくると、今度は自分がPMになった時に、部下にどんな指示をだせばいいかがわかってくるとのこと。

言い換えれば、自分が目指しているゴールをどう部下達に伝えれば上手く伝わりプロジェクトが成功するか、そこのかみ砕いて伝える力が、この3ステップを経験してPMになったかどうかで雲泥の差が出てくる。

 

 

最後に

 

リーダーのビジョンを咀嚼し働くことを通じて、自分がリーダーになった時に部下にキチンと伝えられるようになる。そうなった時に最高のプロジェクトマネージャーになっている、というのが先輩PMの話だった。

反対に、このステップをせずになーなーでリーダーになってる人は、指示だけ出したり、上手く部下を動かせなかったりするらしい。

 

過去記事にも書いたが、結局は『しっかりとビジョンをみんなに伝播させることが出来るか』が、最高のリーダーの条件となってくるのだろう。

 

hiro-red.hatenablog.com

 

 

余談だけど、このステップを意識することはワーカーとしても大切なことらしい。

なんでかっていうと、自分がこのステップを意識して取り組むうえで現在の自分の上司がどのタイプのリーダーから見当がついてくる。

ゴールを明確にして先に動くことを期待するタイプなのか、自分が言ったことを完ぺきにこなせのタイプなのか、そこそこやっていればいいタイプなのか。

どんなタイプかがわかればそれに従って行動する。そうすることで、誰の下についたときも「あいつは使える」という最高のワーカーの評価が得られる、らしい。

『クリティカルチェーン』を読んで。-現役PMOがプロジェクトマネジメントについて勉強するー

僕は日中はITコンサルタントとして働いている。

最近アサインされた案件ではPMO、Project Management Officeというプロジェクト管理に関わる役割をもらった。

正直PMOを任せられるのは今回が初めてで、そもそもPMOとか知らなかったということで、ひとまず書籍を読み漁ろうとプロジェクトマネジメントに関する本を幾つか手元に揃えた。

その中で、今日紹介したいのは一番最初に読み終えた「クリティカルチェーン」。

 

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

 

 

「ザ・ゴール」で有名なゴールドラット博士が書いたビジネス小説だ。

さっそく、本の内容と読み終えて感じたことについて話していきたい。

 

 

本の構成

 

先ほども少し触れたが、この本は小説の形式を取っている。

物語は開発競争にさらされる一企業の会議から始まる。

新製品をどんどん世の中に出していくことが求められる中で、プロジェクトの遅れが発生した場合それは会社の存続に致命的なダメージを与えると考えた社長は、社内に特別チームを編成し、彼らにプロジェクトマネジメント手法を確立する使命を与える。

話の舞台はそんな大役を背負った彼らが通う、ビジネススクールのプロジェクトマネジメントの講義に移る。

自身の教授人生をかけたとある助教授が、生徒と共に講義を作っていきながらプロジェクトが遅れてしまう原因を追究していく。

 

読み物としても非常に面白く、「早く続きが読みたい」と思ってしまう部類の本だ。

 

 

理論について

 

本書では全体を通じて。『どうしてプロジェクトは遅れてしまうのか』という課題に対する解決策を提示してくれている。

その根本にはTOCという理論がある。

TOCとは何かというと、企業活動のパフォーマンスを制限している要素に注目することで、経営課題を改善していくという考え方だ。

というか、この本自体がTOCを提唱するためのものなのかもしれない。

 

まず、どのプロジェクトにも共通して言えることは、遅延の理由は予測できないトラブルのせいであるということだ。

そのため、プロジェクトを管理する立場の者は必ず万が一のことが起こった場合に備えて予備日を置いている。しかも、実際に必要な時間の2倍もの予備日を置くことが多いらしい

しかし、これだけ十分な時間を予備として取っているにも拘らず、ほとんどのプロジェクトには遅れが発生する。

なぜそんなことが起こるのか。

それは、焦るギリギリまで物事に着手しない人間の性質と、万一ある作業が早く終わったからといってスケジュール全体を早く終わらせようとしない大人な事情等があるためだという。

 

そしてプロジェクトを遅らせる最も大きな原因は、局所的なコストに意識がいくとプロジェクト全体を考慮して完遂のための意識が薄れ、反対に全体に目がいくとコストのことを考えられなくなることだという。

つまり、大局と小局が同時に考えられないことが問題だと言っている。

そうならないようにするために、本書では『これが遅れたらプロジェクトが絶対遅れる!』という作業に意識を傾け、こいつが期日まで間に合うように2つの予備日の組み込み方を提案している。

1つはその主要作業の後ろに大きな予備日を設けること。

もう1つはそれ以外の作業が遅れた場合、主要な作業にも影響が出ないようにするため主要な作業とそれ以外の作業のつなぎ目に予備日を置くこと。

この2つを併用することで、プロジェクトが万一遅れた場合でも設置した予備日がきちんと吸収してくれて、最後の締め切りにはちゃんと間に合うという算段だ。

 

これで大抵のプロジェクトはうまくいくが、中には超スーパーマンが一人で色々な作業を担当し、そのせいでプロジェクトが遅れてしまうということもあり得る。

それを解決するのがクリティカルチェーンというもので、これまでの予備日の考え方はそのままで、スーパーマンが取り組む作業の順番に合わせて予備日を組み込む場所を少し変えるという理論だ。

 

要約すると、

締め切りに間に合わないプロジェクトは予備日の取り方が悪かったってことだ。

 

 

読み終わって

 

本書では「プロジェクトを予定通り完遂したいなら、適切なスケジュールで予備日を組み込め!」ということが大枠のメッセージだと思っている。

 

確かに現場を振り返ってみると、「絶対何かイレギュラーが発生する」という考えのもと、チームリーダーが試算した作業日数をもとに全体のスケジュールが組まれているものの、本書のようにそこから更に一歩踏み込んだ工夫はなされていない気がする。

たいがいのプロジェクトが予備日を200%取っているんだけど終わらない、っていう状態はホントかもしれない。

 

だけど、実際に一番プロジェクトに影響を与える業務の後ろに予備日を作るにしろ、それ以外の業務が遅れた場合に一番大事な業務を守る予備日をつくるにしろ、果たしてそんな予備日をまとめてボンと出した時に相手がどんな反応をするかを考えると、現実問題本書で説かれている理論をプロジェクト管理に組み込むのは非常に難しい気もする

「いやいやいや、なんでこんなに予備日まとめてとってんだよ?」って絶対言われそう。というかやっぱりスタンダードなやり方じゃないから「ん?」って突っ込まれそう。説得するのが難しそう。

 

それに加えて非ボトルネックはいくつも存在し、それらに合流バッファを設けるって結構頭というか神経すり減らす作業な気がする。

ちょっと今日の仕事中に簡単な課題管理で取り入れてみようとしたけど、疲れて諦めた。メンドクさ!ってなった。笑

 

なんにせよ、このセオリーを理解するのにはもう少し時間を有するし、プロジェクト管理に応用できるようになるまではかなり時間がかかりそうだ。

大前研一著『企業参謀』のエッセンスをわかりやすく説明するために、恋愛に置き換えてみることにした。

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企業参謀。

これは戦略コンサルティングファームのトップに君臨するマッキンゼーにて、日本支社一期生としてコンサルティング黎明期に活躍された大前研一さんの代表的著作だ。

コンサルティング業に携わらずとも、その名を聞いたり本を手に取ったりしたことのあるビジネスパーソンは多いのではないだろうか。

 

ここ数年、課題解決に関する書籍やセミナーはブームにあった。

書店に行けば「マッキンゼー式○○」や「BCG式○○思考」といった本が並び、また就活生向けには「課題発見能力」や「ロジカルシンキング養成」といったセミナーがたくさん開かれた。

僕も学生の頃からコンサルティングファームを目指していた身であり、そういったセミナーには参加したし、コンサルの名著と言われている本には一通り目を通した。

その中で確信めいた思いが一つあった。

 

世に出回っている課題解決、PDCAに至るまで、全てこの企業参謀200ページにエッセンスは詰まっているのではないか。

 

こう考えるようになって以来、「思考力を鍛える勉強をしたいんだけど、何を読めばいい?」と聞かれたとき、必ず「企業参謀を読み込めばいいと思う」と答えるようにしている。

しかしこの企業参謀、たった200ページぐらいの厚さであるにも関わらず、「ああ!そういうことか!」と理解するまで、少なからず僕は最初にこの本を手に取ってから2年弱はかかった。

 

おいおい、エッセンスを理解するまでそんな時間かかるのかよ、、、

ということで、今回はこの企業参謀に書かれている戦略を作るうえで大事な部分を伝えるために、身近な恋愛に置き換えて説明してみたいと思う。

 

 

客観的に事象を捉える

 

「あなたのこともっと知りたいです。よかったら今度の休日遊びに行きませんか?」

そう言われて(そんなこと言われるのはよっぽどのイケメンしかいないんだろうけどさ!)あなたはウキウキでデートの計画を立てるだろう。

14時に待ち合わせて今話題の映画を見に行って、映画が終わったら今話題のクレープ屋さんに立ち寄って、クレープを食べ終わったらオシャレな雑貨屋さんを回って、残念だけど夜は用事があるらしいから18時くらいに解散だろうな。。。

 

デートっぽくてメチャクチャいいじゃないか。

もしかしたらなんかもう付き合ってんじゃねーのかくらいの雰囲気だせそうだな、うおおおお、とか思うんかね。

一見半日かけてあなたのことを知ってもらえているような気がするこのプラン。では実際に、このデートプランの中で彼女があなたのことを知る時間は一体どれくらいあるのだろうか。

時間指定が14時から18時まで4時間とある中で、おそらく話せるのは移動中とクレープ屋さんでクレープ食べているときくらい。きっとその唯一限られた時間も「映画面白かったねー」と「このクレープ美味しいねー」という会話で終わる。

となるとだいたいあなたについて話せるのは30分がいいところだろうか。

 

確かに「デートしてる」っていう雰囲気や、「なんとなく経験を共有できている」っていうことも大切なのかもしれないけど、相手の「あなたのことが知りたい」っていうニーズを満たすのであれば、正直このデートプランよりも一時間カフェで話した方がニーズを満たせている。

 

こんな風に「なんとなく目的を満たしてる気がする」というふんわりとした雰囲気をそれぞれの事象に細分化し、「実際にどれだけ目的を満たしているのか」を数字という客観的視点でとらえ直すことが、戦略思考には重要になってくる

 

問題の本質に迫る思考を身に付ける

 

合コンで出会った女性がいて、何回かデートの誘いをしているけど中々OKの返事がこない。

こんなとき、あなたは自分自身に「彼女とデートするにはどうしたらいいか?」という設問をたてると、もう少し時間をおいて誘うや、グループで遊んでから仲良くなってまた誘う、電話してみるなど、色々な案が出てくるに違いない。

実は、この考え方には限界があると考えられている。

それは、設問の立て方が解決思考ではないからだ。

 

確かにこの「どうすればいいか?」という考え方には一応解決案も出るし、先の例で言えばもしかしたらグループで遊んでからまた誘えばOKが出るかもしれない。

だがこれは、相手の女性があなたとのデートを断っている理由、つまり問題の原因を突き止めてから出した解決策ではないため、外れることだって大いにあり得る。

 

ならば、どのような設問を立てればいいのか。

それは、必ず『イエスかノーで答えられる質問をする』ことだ。

 

例えば解決的思考が出来る人間はこのような考え方をする。

「彼女がデートを断っているのは誘っている時間帯が悪いからか?」

⇒NO:なぜなら時間帯が悪いはずなら彼女から別の日程を提案してくるはずだが、その提案がない。

「では映画に誘っているが彼女は単に映画に興味がないのか?」

⇒NO:この前の合コンでは月に1回は映画館に行くと言っていた。興味がないはずはない。それに加えて直近で映画を見に行っていないと言っていたから、ニーズとしてはあるはずだ。

「ではまだ二人で会いたい、異性として意識されていないということか?」

⇒YES:ここで今回デートに誘えていない問題の本質的な理由が”まだ異性として認識されていないこと”だということがわかり、集団で遊ぶという戦略を考えることが出来る。

 

みたいな感じで。

 

 

戦略の作り方

 

戦略の作り方は大きく3ステップある。

まず戦略を立てるにあたって、目標・期待値を的確に把握しなければならない。

それは、あなたが意中の女性と付き合いたいのか、友達以上恋人未満の関係でいたいのか、付き合うとしたらクリスマスまでに付き合いたいのか、それとも1年かかってでもいいから付き合いたいのかなど、いつまでにどんな状態になっていたいのかを明確にする必要があるということだ。

 

次に、現状でこのまま時間が過ぎていくとどうなるかを適切に分析する

今彼女とはラインだけのやり取りでデートは断られているようだったら、例えば三か月後に付き合うという目標を立てていた場合、その調子だといづれラインすら返ってこなくなるという分析になるだろう。

となると、結果としてあなたは三か月彼女とは付き合えないわけだ。

 

そして、この生まれた目標と現実のギャップを埋めるために必要なってくるのが戦略だ。ここでようやく、上で説明した物事を客観的に捉えることと、問題の本質に迫る考え方が生きてくる。

今の例で言えば、残り3カ月の間にグループでBBQに行くプランを作ったりみたいなことをやっていくわけだ。

 

ざくっとだが、これが戦略を立てるための主要な3ステップだ。

 

 

最後に

 

とまあこんな感じで説明したが、ちゃんとまとめると企業参謀で大切だと思うエッセンスは3つ。

 

①主目的を認識したうえで、雰囲気ではなく各要素に分解しその要素が主目的に対してどんな働きをしているかを的確にとらえることが重要である。

②常に「イエスかノー」で答えられる質問を置き、問題の本質にたどりついてから解決策を提示する。

③戦略とは、目標と現況を把握しそのギャップを埋めるためのものである。

 

 

正直なところ安いし薄いので、ぜひ手に取って読んでみてほしい。

 

企業参謀 (講談社文庫)

企業参謀 (講談社文庫)

 

 

議事録の書き方を現役PMOが伝授する!ー4つのコツさえ押さえればもう怖くない

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若手の仕事の中の一つである議事録作成。

よくプロジェクトマネージャーの口から聞くのが、「議事録がちゃんと書けない人が多すぎる」という話だ。

実際レビューに出した時に「なんだこれは!?全然なってないじゃないか!!」とボロクソに言われて突き返された経験のある人も、このブログを読んでくれている人の中にはいるかもしれない。

 

僕は普段ITコンサルタントとして働いていて、現在取り組んでいる案件ではPMO(Project Manegement Office)というプロジェクトを管理、運営する役割を担っている。

プロジェクト管理の中には議事録を作成する業務も含まれ、クライアントに提出するものも含め週に3本議事録を作っている。普通に考えて多すぎないか、週三回会議出てるってなんだよっていう愚痴は置いといて。ちなみに普段作っているのは会話を全て記録するのではなく、要約タイプの議事録だ。

 

今回はプロジェクト運営を主として仕事している中で学んだ議事録を作成する上で意識すべき4つのコツについて、話をしたいと思う。

もし、議事録書くのが苦手だって言う人は最後まで読んでもらえればと思う。

 

 

何を書くか① 変更点を書く

 

要約タイプの議事録に必要な内容は、当日使用した資料の中で会議を通じて変わった点を書き残すことだ。

そもそも議事録をなぜ作成するかって話をすると、会議の証拠(エビデンス)を文章として残しておくためだ。イメージは契約書とかと一緒で、後から『言った言わない』の揉め事を避けるためにある。

だから、議事録には当日口頭でのやり取りで当初の資料とは違う内容で合意に至ったことは、その過程も含めて盛り込まなければいけない。

 

ではここで変更点を議事録に書き漏らさないようにするコツとしては、プレゼン資料にしっかり目を通しておくことだ。

そもそも最初の提案がわからなければ何が変わったかなんてわかるはずもないのは当然な話で、もしあなたがとりあえず会議中の発言を全部タイピングして後からまとめ直すタイプなら、会議が終わってから資料とじっくり比較してどこが変わった検討すればいいし、会議中にある程度まとめるタイプなら会議前に事前に資料に目を通しておいて会議中は発言を追っていけば大丈夫だろう。

 

何を書くか② 決定事項を書く

 

議事録に盛り込まなければいけない内容は、前述の変更点だけではない。

新たに何をするか等決定事項についても盛り込まなければいけない

これも変更点と同じで証拠を残しておくといった意味合いがある。

 

変更点も決定事項っちゃ決定事項でだぶちゃってると言われたらそうなんだけど、あえてココは注意してほしいポイントだから分けている。

何を隠そうこの決定事項、現在使えさせていただいているマネージャー曰く大抵の人が議事録に書けていないらしい。

今後プロジェクトを進めていく上で必要なクライアントとの同意を議事録に組み込んでいないことが非常に多いという。

どうしてこんなことが起こるかというと、大きな理由は経験の差だろう。

もうちょっとかみ砕くと、マネージャーからしてみると「今のお客様の発言は次のステップに進む際して重要な合意を得られた発言だ」と感じた発言も、経験の浅い若手からしてみたら些細な発言にしか思えないことが多く、議事を取り損ねたり議事録に盛り込まなかったりしてしまうのだ。

 

この経験の差を埋め常に何が重要だったかという点をもらさないように、この発言者はプロジェクトを進めるという観点から何を意図してこの発言をしているのか、という点を意識するしかないだろう。

 

 

どう書くか① 前提条件を組み込むことを忘れない

 

今度は実際に議事録を作成する際の書き方のポイントについて説明したいと思う。

話し言葉を使わないだとか、番号の振り方を揃えるだとか細かい注意点もあるけど、わかりやすい議事録を作るうえで最も意識してほしいことは話が何を前提にしているのかがわかるように文章の中に情報を組み込むことだ。

 

どういうことか、例えばの話をすると、

 

「美味しかった。ぜひまた振舞ってほしい。(A氏)」

⇒「私もその意見には賛成だ。次の機会に伝えておく。(B氏)」

 

みたいな感じで発言だけ追ってしまっていて、何の話をしているかの情報が抜けてしまっているパターンのことだ。

ちなみに正しい例は、

 

「今回Cさんに作って頂いたチャーハンは美味しかった。ぜひまた振舞ってほしい。(A氏)」

⇒「私もその意見に賛成だ。来週Cさんに会う機会があるので、伝えておく。(B氏)」

 

みたいな感じ。

 

 

どう書くか② シンプルで綺麗な日本語を心がける

 

もう一つ議事録を作るうえで気を付けてほしいことがある。

それは、読んでいてつっかからないよどみなく流れる文章を書けているかという点だ。

これは上の役職の人になればなるほど、細かく見ているように思う。

おそらくマネージャークラスになると多忙なため、議事録を読んでいて一旦立ち止まって理解をしないといけない文章は鬱陶しいからなのだろう。

 

よどみない文章を書くコツとしては、もっと短く言い換えることは出来ないかという点と、”てにおは”が正しく使えているかを意識すればよい。

短く言い換えるっていうのは、例えば「○○の変更を行うことが出来るということは言えるだろうか。」⇒「○○の変更可能性は考えられるか。」みたいな。

シンプルな単語を使うことと冗長な表現をなくすことを意識するだけでも読みやすさはグッと変わってくる。

また”てにおは”の使い方は同じ文章中ではを連発しないとか(のとかも同じ)、述語の前は必ず”を”を使うとか。

 

まとめ

 

いかがだっただろうか。

まとめると議事録を書く時に意識するポイントは以下の4つだ。

 

①プレゼンの内容と何が変わったかを書く

②発言者の意図を意識して、決定事項を漏らさない様にする

③前提条件がわかるように文章構成する

④文章はシンプルに

 

この4つを意識出来れば、これであなたも議事録マスター間違いなしだ。笑

働いてからじゃないとわからない?学生に知っておいてほしい大手企業とその他企業の決定的な1つの差。

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思うに、大手企業とその他企業の間には決定的な大きな差が1つある。

それは、給料だ

「そんなの当たり前だよ」と、耳もふたもない話だよと言ってしまうと話はそこで終わってしまう。実際、今の新卒の給料は証券以外の大手企業だったら大体横並びで、初任給が20万程度だろう。

それに対して中小は20万に届くか届かないかが平均的なところだろう。色々資料を見てみるとだいたい18万くらいなのかな。

 

 初任給だけでも、目に見えている部分だけでも給料は違う。

ここからボーナスという更なる違いが降ってくる。

ボーナスは基本的に月給×何ヶ月分という計算式で決まっている。

だから毎月の給料に差がある大手企業と中小企業は、ボーナスでも差が出てくる。

ベースの月収が違うどころか、掛けられる月数も違ってくる。

東京海上は新卒1年目で地域職の女の子でも夏冬合わせて100万を超える。

商社の覇王・三菱商事は2年目の夏で額面は100万になる。

クリエィティブの鬼・博報堂は2年目でボーナスを合わせて600万はゆうに超える。

 

これだけならまだいい。

大手企業には福利厚生というものすごいものがある

一流企業の中でも超絶ホワイトと言われているNTTドコモ

僕が就活していた時は社員に自社携帯を配り、借上げ社宅は6畳のデザイナーズマンションに1万円で住めた。

農林中央金庫中央区のど真ん中に7畳で同じくらいの金額だった。

シンクタンクの雌・野村総合研究所は家賃補助が6万出た。

商社の異端児・伊藤忠商事は海外勤務で家賃補助が毎月日本円で40万相当、引っ越し手当で40万だ。

大手企業のサラリーマンは、彼らが手にしている以上の恩恵を会社から受けている。

 

 

なんでこんなにお金をもらっているのか、考えたことがあるだろうか。

いい会社に入るためにはいい大学を出ないといけないから、塾や学費に今までたくさんお金を払ってきた見返りとして?

それとも難関をくぐり抜けた彼らはビジネスパーソンの中でも能力が高いから?

 

違う、会社に利益が出ているからだ

大手企業は中小企業と比べて莫大な利益を出している。

売上は兆超えで利益は何千万という会社はザラにある。

「その分社員が多いじゃないか!」、社員一人当たりの利益率でも中小企業と比べたら軒並み高い。

そう、利益が出ているからその分たくさんお給料ももらえるよって話だ。

 

じゃあ、

その利益は一体誰が稼いでいるのだろう。

誰がこの莫大な売上を稼いでいるのだろうか?

 

そこには社員の力だけじゃない、ブランド力というものが大きく関わってくる

大手企業というだけで、信頼がある。

大手企業の実績が、安心を生み仕事を呼び込む。

そう、社員の頑張り以外にも会社がお金を稼いでくれている。

 

 

一概に仕事はお金じゃない。

夢とか、やりたいこととかがある。

でも、正直それってお金をもらわなくてもやりたきゃやればいいじゃんって思う。

別に映画が作りたいなら勝手に映画を作ればいい。

クリエィティブな仕事がしたいならフリーペーパーを創ればいい。

 

なんで商社に入りたがる?

どうして会社に勤めたがる?

自分でやるよりも知名度が高くて、大きな仕事を手掛けられるから。

自分がしたいことは金融といった専門性のある職業で、会社に入らないと無理だから。

それもあるだろう。

 

生きていくためにはお金がいる。欲しいものを手にするにはお金がいる。

ヤリタイことをやろうよって、どうせ働くなら自分がのめり込めることをしようよっていうテンションの人が大半だろう。

 

生きるために働く。

 

綺麗ごとは抜きにして、この視点ってちゃんと認めなくちゃいけない。

だったら、どうせ同じように働くなら、同じ能力を発揮した時にたくさんお金をもらえる方を選ぶっていう選択も、十分ありだと思う

Excel作業を大幅に効率アップするショートカットキーまとめ。

 

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今回でショートカットキーについての記事を書くのは三回目になる。

三度目の正直ということで、遂に最も使用する頻度が高いであろうエクセルのショートカットキーを紹介しよう。

その前に、毎度ながら導入話を。

 

ーショートカットキーはその名前の通り、パソコンの操作をより早く行うために存在する。

キーボードからマウスに手を動かす時間、それは一瞬かもしれないけど、何十回、何百回、何千回、何万回と、何十年にもわたってその動作が繰り返されると考えると、それはかなり大きな時間になる。

 

パソコンをどれだけ使いこなせているか。

これは仕事やレポート作成において、もっと言うなら人生において、時間効率という面で大きな影響を及ぼすのは間違いない

だけど覚えるのはメンドクサイし、別にそこまでガッツリ使うわけじゃないからいいや、と思ってしまうのがショートカットキー。

実際僕も大学生からパソコンはレポート作成等でそれなりに使い始めていたんだけど、全くどんなキーがあるか知らなくって。

かれこれパソコンに触れて何年も経つけど、ショートカットキーや様々な機能を知って使い始めたのはIT企業に転職したつい最近のことで。

僕としてはショートカットキーは作業効率がアップするのはもちろん、一回一回マウス⇔キーボードに手を持っていったり離したり、カーソルを合わせるのがうまくいかなかったりした時のストレスから解放されることにすごく恩恵を感じてる。ー

 

というわけで、Excel再頻出のショートカットキー10個をまずはどうぞ。

 

Ctrl+1

セルの書式設定の呼び出しを行う。

 

Alt⇒E⇒S

貼り付け形式を選択する。

 

Ctrl+矢印キー

データの切れ目までジャンプする。

 

Ctrl+Shift+矢印キー

データの切れ目まで選択する。

 

Ctrl+PageUp/Down

シートの移動を行う。

 

Ctrl+Shift+"+"

セル・行・列を挿入する。

 

Ctrl+Shift+"-"

セル・行・列を削除する。

 

Ctrl+B or Ctrl+2

フォントを太文字にする。

 

Ctrl+U or Ctrl+4

フォントに下線をつける。

 

F2

アクティブセルの編集を行う。

 

ここでExcel頻出のショートカットキーはひとまず終了。

残りの8つは覚えていたらより効率化するよ、くらいで。

 

Alt+Enter

セル内での改行を行う。

 

Ctrl+Shift+L

フィルタ機能を使用する。

 

Alt⇒D⇒F⇒S

フィルタを解除する。

 

Alt⇒W⇒F⇒F

 ウィンドウ枠を固定する。

 

Ctrl+Space

列の選択をする。

 

Shift+Space(半角入力時)

行の選択をする。

 

Ctrl+ ;

日付を入力する。

 

Ctrl+ :

時刻を入力する。

 

まとめ

これはよく言われることなんだけど、Excelのショートカットキーは出来るだけ覚えていた方がいいと思う。やっぱりWordと並んでよく使うし。

加えて表計算の関数も覚えておいて損はない。というかショートカットキーだけでなくExcelの機能はしっかり理解しておくと作業効率は全然違ってくる。

 

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

たった1日で即戦力になるExcelの教科書

 

 

スタンダードなExcel本だと思う。

是非初めてExcelを勉強しようという方は使ってみてほしい。

まあ、一日はちょっといいすぎだけど。笑

 

1万人の業務効率を劇的に改善したExcel速技BEST100

1万人の業務効率を劇的に改善したExcel速技BEST100

 

 

前述の『たった一日で即戦力になるExcelの教科書』と同じ人が書いている索引的な一冊。僕はこれを使って一通りの機能に目を通した。

正直「業務で使わなくないか?」っていうのも少しあった気がするが、薄くてコンパクトだし持ってて損はない本だと思う。 

 

後はショートカットキーの過去記事でも、お時間があればどうぞ。

 

hiro-red.hatenablog.com

  

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