『行ってみたい場所』には、その人の性格や希望が現れると思うんだ。
今週のお題「行ってみたい場所」
趣味や好きなことにはその人の性格が出るものだ。
その中でも、”場所”には価値観が色濃く現れると思っている。
例えば、同じ自然であれば海と山。
海に行きたがる人は外向的なタイプが多くって、山に行きたがる人は内向的で物静かなタイプが多い。
他にも国であれば欧米が好きな人は洗練さや上品さが好きな人、東南アジアが好きな人は熱気を感じていたい人であったり。
こんな感じで、少なからず”場所”についての話題は、話し手の性格や価値観といったものを読み取るうえでかなり大きな指針になる。どうして”場所”の話で性格が読み取りやすいかっていうと、おそらく動くというエネルギーのかかる行為だから本人の中でもそこそこに強い動機が必要になるんだと思う。
”場所”の中でも、それが『行きたい』場所なのか『行ってみたい』場所なのかでまた意味合いが変わってくる。
『行きたい』場所ってなったら、行ったことがあるないに関わらずその人の”ライク”が全面的に出ている。
それに比べて『行ってみたい』場所となると、ライクは薄まり希望を如実に映し出すものへと変わる。
行ってみたいっていうことは、言い換えると実現が難しかったり実はそこまで優先順位度が高くなかったりする場所でもあるということだ。
それは時間の制約であったり、お金の制約であったり、もしくは実現可能性であったり。
そして、僕の場合はそれが南極だ。
別に南極じゃなく北極でもいい。
とにかく、どっちでもいいから氷の大陸に行ってみたいと思い始めてかれこれ3年前くらいが経つ。
そもそも北極南極に興味をもちだしたのは、大学4年の時に一年弱旅人をやったことがきっかけだった。
元々高校の時にイギリスにホームスティに行ってから、ヨーロッパの景観に惹かれていた。そこに沢木耕太郎の深夜特急が加わり、一カ月半かけてヨーロッパをバックパックで回った。
その時に色々な人にあったし、西欧だけといえども8か国毎日刺激に溢れた日々だった。
日本に帰ってからはお金も携帯も持たずに京都から東京をママチャリで一週間走りぬいた。その時は街と街をつなぐ、誰も目にくれないような道を見た。田んぼのあぜ道も走ったし、国道1号も走った。そして何より、体も心も極限に追い込んだ状態で過ごした一週間は、僕の青春といっていいほど刺激に溢れていた。
こんな経験を積み重ねていくうちに旅の楽しみを失った。
そう、経験が故の非日常への慣れが生まれた。
どんなことが起こっても平然と対処してしまうメンタル、どんな人でもだいたい前に会ったことがあるタイプという刺激の弱化、そして、観光地への興味の薄れ。
行きたい場所=刺激に溢れる場所は、普通の旅行や旅じゃ満たされなくなってしまったことに気づいたとき、僕の旅は一旦幕を閉じたんだと悟った。
そういうわけで、一旦旅から遠ざかった身、だけどまたどこかに行くとなると刺激を与えてくれそうなところはそこら近所の環境とは異なる氷の世界、というわけだ。
短くまとめると、クレイジーなところが僕の行ってみたい場所だ。
もし行くならこのマラソン出てみたいなあ、もしくはただ行くだけじゃなくて何か面白いことをしたいなあみたいなことを思っている。
あ、ペンギンと一週間遊ぶのもありかもしれない。
ちなみに、行きたい場所はウユニ塩湖です。笑
『クリティカルチェーン』を読んで。-現役PMOがプロジェクトマネジメントについて勉強するー
僕は日中はITコンサルタントとして働いている。
最近アサインされた案件ではPMO、Project Management Officeというプロジェクト管理に関わる役割をもらった。
正直PMOを任せられるのは今回が初めてで、そもそもPMOとか知らなかったということで、ひとまず書籍を読み漁ろうとプロジェクトマネジメントに関する本を幾つか手元に揃えた。
その中で、今日紹介したいのは一番最初に読み終えた「クリティカルチェーン」。
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
- 作者: エリヤフゴールドラット,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ザ・ゴール」で有名なゴールドラット博士が書いたビジネス小説だ。
さっそく、本の内容と読み終えて感じたことについて話していきたい。
本の構成
先ほども少し触れたが、この本は小説の形式を取っている。
物語は開発競争にさらされる一企業の会議から始まる。
新製品をどんどん世の中に出していくことが求められる中で、プロジェクトの遅れが発生した場合それは会社の存続に致命的なダメージを与えると考えた社長は、社内に特別チームを編成し、彼らにプロジェクトマネジメント手法を確立する使命を与える。
話の舞台はそんな大役を背負った彼らが通う、ビジネススクールのプロジェクトマネジメントの講義に移る。
自身の教授人生をかけたとある助教授が、生徒と共に講義を作っていきながらプロジェクトが遅れてしまう原因を追究していく。
読み物としても非常に面白く、「早く続きが読みたい」と思ってしまう部類の本だ。
理論について
本書では全体を通じて。『どうしてプロジェクトは遅れてしまうのか』という課題に対する解決策を提示してくれている。
その根本にはTOCという理論がある。
TOCとは何かというと、企業活動のパフォーマンスを制限している要素に注目することで、経営課題を改善していくという考え方だ。
というか、この本自体がTOCを提唱するためのものなのかもしれない。
まず、どのプロジェクトにも共通して言えることは、遅延の理由は予測できないトラブルのせいであるということだ。
そのため、プロジェクトを管理する立場の者は必ず万が一のことが起こった場合に備えて予備日を置いている。しかも、実際に必要な時間の2倍もの予備日を置くことが多いらしい。
しかし、これだけ十分な時間を予備として取っているにも拘らず、ほとんどのプロジェクトには遅れが発生する。
なぜそんなことが起こるのか。
それは、焦るギリギリまで物事に着手しない人間の性質と、万一ある作業が早く終わったからといってスケジュール全体を早く終わらせようとしない大人な事情等があるためだという。
そしてプロジェクトを遅らせる最も大きな原因は、局所的なコストに意識がいくとプロジェクト全体を考慮して完遂のための意識が薄れ、反対に全体に目がいくとコストのことを考えられなくなることだという。
つまり、大局と小局が同時に考えられないことが問題だと言っている。
そうならないようにするために、本書では『これが遅れたらプロジェクトが絶対遅れる!』という作業に意識を傾け、こいつが期日まで間に合うように2つの予備日の組み込み方を提案している。
1つはその主要作業の後ろに大きな予備日を設けること。
もう1つはそれ以外の作業が遅れた場合、主要な作業にも影響が出ないようにするため主要な作業とそれ以外の作業のつなぎ目に予備日を置くこと。
この2つを併用することで、プロジェクトが万一遅れた場合でも設置した予備日がきちんと吸収してくれて、最後の締め切りにはちゃんと間に合うという算段だ。
これで大抵のプロジェクトはうまくいくが、中には超スーパーマンが一人で色々な作業を担当し、そのせいでプロジェクトが遅れてしまうということもあり得る。
それを解決するのがクリティカルチェーンというもので、これまでの予備日の考え方はそのままで、スーパーマンが取り組む作業の順番に合わせて予備日を組み込む場所を少し変えるという理論だ。
要約すると、
締め切りに間に合わないプロジェクトは予備日の取り方が悪かったってことだ。
読み終わって
本書では「プロジェクトを予定通り完遂したいなら、適切なスケジュールで予備日を組み込め!」ということが大枠のメッセージだと思っている。
確かに現場を振り返ってみると、「絶対何かイレギュラーが発生する」という考えのもと、チームリーダーが試算した作業日数をもとに全体のスケジュールが組まれているものの、本書のようにそこから更に一歩踏み込んだ工夫はなされていない気がする。
たいがいのプロジェクトが予備日を200%取っているんだけど終わらない、っていう状態はホントかもしれない。
だけど、実際に一番プロジェクトに影響を与える業務の後ろに予備日を作るにしろ、それ以外の業務が遅れた場合に一番大事な業務を守る予備日をつくるにしろ、果たしてそんな予備日をまとめてボンと出した時に相手がどんな反応をするかを考えると、現実問題本書で説かれている理論をプロジェクト管理に組み込むのは非常に難しい気もする。
「いやいやいや、なんでこんなに予備日まとめてとってんだよ?」って絶対言われそう。というかやっぱりスタンダードなやり方じゃないから「ん?」って突っ込まれそう。説得するのが難しそう。
それに加えて非ボトルネックはいくつも存在し、それらに合流バッファを設けるって結構頭というか神経すり減らす作業な気がする。
ちょっと今日の仕事中に簡単な課題管理で取り入れてみようとしたけど、疲れて諦めた。メンドクさ!ってなった。笑
なんにせよ、このセオリーを理解するのにはもう少し時間を有するし、プロジェクト管理に応用できるようになるまではかなり時間がかかりそうだ。
あなたが怒られるのはコミュニケーションコストがかかるせい?-対人関係の悩みを伝える側から考察する。
コミュニケーションの問題は、些細なことから大きなことまで日常のありとあらゆる場面で起こっている。
恋人とのやり取り、上司とのやり取り、家族とのやり取り、親友とのやり取り。
あからさまに怒られたり、面倒くさがられたり、時にはシンプルに「で?」と言われてしまったり、それらを引き起こしてしまう原因は相手の気持ちを察することが出来ていないことだったり、そもそも話の論点がずれてしまっていたりと色々存在するのだろうが、今回は『話のゴールまで中々たどり着けない』人について触れたいと思う。
注意書き的になるが、僕は基本対人関係においてどちらか一方が頑張らないといけないという考え方は嫌いだ。
例えば、「君何言っているかわかんないから出直してこい」と一方的にキレたりするのはイケてるとは思わない。
伝える方にはちゃんとわかりやすく伝えるという責任もあるが、聞く側にだって肝要な心で相手の話がつたなくてもなんとか理解してあげようという姿勢は大切だと考えている。
要は、どちらか片方がコミュニケーションの責任を負うんじゃなくて、相互にリスペクトしたうえでお互いに歩み寄る努力が大切だって考えている。
じゃあ、どうやって『相手に歩み寄っていく』かについてだが、これから発信側について書きたいと思う。
相手にエネルギーをかけさせてしまう人
恐らく発信側ー何かしらのことを誰かに伝える際に苦手意識を持っている人は、普段のやり取りの中でよくわからないけどなぜか怒られる、雑な返しをされる、詰められる、もしくは単刀直入に「だからさあ!!」って言われるといった経験はないだろうか。
それは、あなたが相手から見た時にエネルギーのかかる人間だからという理由からだ。
言い換えると、あなたが言っていることを理解することに頭を使ったり、意識を集中させたりしないといけない状態に相手をさせているということ。
たぶん、話しながらうすうす自分でも「あれ、なんか自分の話がうまく伝わってないな」ということには気づいていると思う。
では、何がそんなにあなたの話を厄介なものにしてしまい、相手をイラつかせてしまっているのか、2つの理由を見てみたい。
そもそも何を言っているかわからない
あなたはきちんと話しているつもりでも、聞く側からしてみたら何を言っているのかわからないということは往々にしてあることだ。
「え、ちょっと待て。何言ってるのか全然わからない。」と言われてしまう時は大抵2つの原因がある。
それは、日本語的な問題で文章がそもそもなっていない(主語述語が抜けている、接続詞の使い方が適切じゃない、あれそれといった指示語が多すぎる)ことと、話を進めるうえでの前提条件を相手と共有できていないことだ。
日本語が出来ていないっていうのもけっこうな問題なんだけど、まあこれはちゃんと「誰が」という主語をいれることと、「こそあど言葉」をなるべく使わないようにして固有名詞を使うことを意識すれば大抵は良くなる。
接続詞やてにをはがうまく使えていない人は日本語の文法書を一回買って勉強した方がいいかもしれない。
ちなみに接続詞はこいつがおすすめ。
それよりも、相手と前提条件を共有できていないことはかなり厄介な問題だ。
なんで厄介かって言うと、これが大抵話の冒頭に入れることを忘れてしまう。
ついつい質問などする時は「○○ってどういうことなんですか!?」って気持ちがはやって聞いてしまうんだけど、相手からしてみればどうしてあなたにその疑問が起こって自分はその質問に対してどんな答えを伝えればいいかが全く分からないのだ。
従って、まずは一旦気持ちを落ち着かせて「○○をしているときに△△というような問題が起こって解決策を教えてほしい」のように、話の最初に必ず相手に自分がこの話をするうえで共有しておくべき前提条件をしっかり伝えておくというのが、円滑なコミュニケーションでとても大切になってくる。
何をしてほしいのかわからない
このタイプの人は「言ってることはわかった。それで結局何?」と言われてしまう人のこと。
相手はどうリアクションを取ってほしいかわからず、その結論に辿り着くまでに長いラリーが必要になるからうんざりさせてしまう。
こいつを引き起こす主な原因は、『こう言ったらこう動いてくれる』っていう暗黙の了解において世代間や立場で認識の差があること、あとは単純に伝える順番を整理できていないだけということが挙げられる。
この二つの中で、特に暗黙の了解の差は厄介な問題だ。
これは正直伝える側でも聞く側の問題でもないような気がするけど、対応策としては経験の中で暗黙の了解を感じ取っていくしかないと思っている。
例えば
反対に物事の伝え方を整理できていないのは100%伝える側の問題だ。
これは大いに改善できる要素で、意識してほしいのは結論⇒理由の順番で話を組み立てることだ。
このように結論、相手にどうしてもらいたいかを先に持ってくることで、「早く結論言って!」とせかされることもなくなるし、ましてや結論を言わずに「で、結局何なの?」と詰められることも無くなる。
最後に
コミュニケーションコストがかかる人って、やはり相手からしてみるとめちゃくちゃ鬱陶しいもの。
「頑張って理解してよ!」のスタンスで自分が全く努力しようとしないのは、伝える側の怠慢だ。
従って、上記のことを意識するだけでもあなたの対人関係は格段に飛躍するだろう。
次は聞く側の視点で書こっと。
お弁当って、ドラマが詰まってるよな。
今週のはてなブログのお題はお弁当だ。
だから、お弁当について思うままのところを思うがままに書き綴ることにしよう。
お弁当について書くにあたって、とりあえず弁当に紐づけられる言葉を洗い出してみた。
お弁当をつくる、誰に?自分に、彼女に、彼氏に、子供に。
お弁当を作ってもらう。誰から?母から、彼女から、お隣さんから。
お弁当をなくす、お弁当を忘れる、お弁当を食べる、お弁当を買う、お弁当を捨てる、お弁当を拾う、お弁当を作ってもらえなかった。
お弁当が豪華だった、お弁当が可愛かった、お弁当が美味しかった、お弁当が貧相だった、お弁当がまずかった。
色々思いついたけど、共通して言えるのはお弁当には必ず誰かの感情がくっついているってことだ。
大好きな彼氏にお弁当を作る。
どんなおかずだったら喜んでもらえるかを考えてワクワクしたり、作った料理がまずいって思われれないかドキドキしたりする。
電車の棚にお弁当を忘れてしまったことに会社で気づいて、「うわああああ」と一瞬絶望する。
運動会の重箱のお弁当は毎年ワクワクして待ち遠しい。
毎日日の丸だったお弁当はみじめな気持ちと一緒に過去を思い起こさせる。
偶然目に留まった唐揚げ弁当が意外に美味しくてテンションが上がる。
こんな感じで、お弁当には必ず誰かの喜怒哀楽がついて回る。
それは、後々になって振り返ってみると、とても懐かしく感じたり、思い出したくもないような辛いものだったり、人によってそれぞれだ。
ちょっと不思議じゃないだろうか。
お弁当だぜ?お弁当。
たかだかお弁当が、振り返ってみると小一時間話せるような思い出話になるんだぜ?
1年365日、お弁当に触れてる時間はどれくらいだろう。
半分以上の人もいれば、ほぼ毎日の人もいる。
お弁当のようにものすごく日常的なレベルのものでも、そこには様々な感情とたくさんの思い出が詰まっている。
なのに、僕らは「毎日がつまらない」とどこかで非日常をいつも追い求めている。
小説の主人公のような、少女漫画のヒロインのような、いつでも心をワクワクしてくれるものが降ってこないか指をくわえて待っている。
だけどそんなキラキラした毎日は急に降ってくることはなく、僕らは漠然と満足いかない毎日を過ごす。
昔、どっかの誰かがこう言っていたと聞いたことがある。
「美しい花を見た時は、素直に綺麗だと感じなさい」と。
それはドラマを求めるのではなく、非日常に飛び込むのでもなく、足元にあるドラマに気づけということだと、僕は勝手に解釈している。
日々は退屈なものではなく、驚きと喜びに満ち溢れているものなんだって。
その人は、たしか経営の神様って言われている人だ。
ドラマは日常に転がっている。
それに気づけたら、あなたの毎日は少し幸せになるかもしれない。
大前研一著『企業参謀』のエッセンスをわかりやすく説明するために、恋愛に置き換えてみることにした。
企業参謀。
これは戦略コンサルティングファームのトップに君臨するマッキンゼーにて、日本支社一期生としてコンサルティング黎明期に活躍された大前研一さんの代表的著作だ。
コンサルティング業に携わらずとも、その名を聞いたり本を手に取ったりしたことのあるビジネスパーソンは多いのではないだろうか。
ここ数年、課題解決に関する書籍やセミナーはブームにあった。
書店に行けば「マッキンゼー式○○」や「BCG式○○思考」といった本が並び、また就活生向けには「課題発見能力」や「ロジカルシンキング養成」といったセミナーがたくさん開かれた。
僕も学生の頃からコンサルティングファームを目指していた身であり、そういったセミナーには参加したし、コンサルの名著と言われている本には一通り目を通した。
その中で確信めいた思いが一つあった。
「世に出回っている課題解決、PDCAに至るまで、全てこの企業参謀200ページにエッセンスは詰まっているのではないか。」
こう考えるようになって以来、「思考力を鍛える勉強をしたいんだけど、何を読めばいい?」と聞かれたとき、必ず「企業参謀を読み込めばいいと思う」と答えるようにしている。
しかしこの企業参謀、たった200ページぐらいの厚さであるにも関わらず、「ああ!そういうことか!」と理解するまで、少なからず僕は最初にこの本を手に取ってから2年弱はかかった。
おいおい、エッセンスを理解するまでそんな時間かかるのかよ、、、
ということで、今回はこの企業参謀に書かれている戦略を作るうえで大事な部分を伝えるために、身近な恋愛に置き換えて説明してみたいと思う。
客観的に事象を捉える
「あなたのこともっと知りたいです。よかったら今度の休日遊びに行きませんか?」
そう言われて(そんなこと言われるのはよっぽどのイケメンしかいないんだろうけどさ!)あなたはウキウキでデートの計画を立てるだろう。
14時に待ち合わせて今話題の映画を見に行って、映画が終わったら今話題のクレープ屋さんに立ち寄って、クレープを食べ終わったらオシャレな雑貨屋さんを回って、残念だけど夜は用事があるらしいから18時くらいに解散だろうな。。。
デートっぽくてメチャクチャいいじゃないか。
もしかしたらなんかもう付き合ってんじゃねーのかくらいの雰囲気だせそうだな、うおおおお、とか思うんかね。
一見半日かけてあなたのことを知ってもらえているような気がするこのプラン。では実際に、このデートプランの中で彼女があなたのことを知る時間は一体どれくらいあるのだろうか。
時間指定が14時から18時まで4時間とある中で、おそらく話せるのは移動中とクレープ屋さんでクレープ食べているときくらい。きっとその唯一限られた時間も「映画面白かったねー」と「このクレープ美味しいねー」という会話で終わる。
となるとだいたいあなたについて話せるのは30分がいいところだろうか。
確かに「デートしてる」っていう雰囲気や、「なんとなく経験を共有できている」っていうことも大切なのかもしれないけど、相手の「あなたのことが知りたい」っていうニーズを満たすのであれば、正直このデートプランよりも一時間カフェで話した方がニーズを満たせている。
こんな風に「なんとなく目的を満たしてる気がする」というふんわりとした雰囲気をそれぞれの事象に細分化し、「実際にどれだけ目的を満たしているのか」を数字という客観的視点でとらえ直すことが、戦略思考には重要になってくる。
問題の本質に迫る思考を身に付ける
合コンで出会った女性がいて、何回かデートの誘いをしているけど中々OKの返事がこない。
こんなとき、あなたは自分自身に「彼女とデートするにはどうしたらいいか?」という設問をたてると、もう少し時間をおいて誘うや、グループで遊んでから仲良くなってまた誘う、電話してみるなど、色々な案が出てくるに違いない。
実は、この考え方には限界があると考えられている。
それは、設問の立て方が解決思考ではないからだ。
確かにこの「どうすればいいか?」という考え方には一応解決案も出るし、先の例で言えばもしかしたらグループで遊んでからまた誘えばOKが出るかもしれない。
だがこれは、相手の女性があなたとのデートを断っている理由、つまり問題の原因を突き止めてから出した解決策ではないため、外れることだって大いにあり得る。
ならば、どのような設問を立てればいいのか。
それは、必ず『イエスかノーで答えられる質問をする』ことだ。
例えば解決的思考が出来る人間はこのような考え方をする。
「彼女がデートを断っているのは誘っている時間帯が悪いからか?」
⇒NO:なぜなら時間帯が悪いはずなら彼女から別の日程を提案してくるはずだが、その提案がない。
「では映画に誘っているが彼女は単に映画に興味がないのか?」
⇒NO:この前の合コンでは月に1回は映画館に行くと言っていた。興味がないはずはない。それに加えて直近で映画を見に行っていないと言っていたから、ニーズとしてはあるはずだ。
「ではまだ二人で会いたい、異性として意識されていないということか?」
⇒YES:ここで今回デートに誘えていない問題の本質的な理由が”まだ異性として認識されていないこと”だということがわかり、集団で遊ぶという戦略を考えることが出来る。
みたいな感じで。
戦略の作り方
戦略の作り方は大きく3ステップある。
まず戦略を立てるにあたって、目標・期待値を的確に把握しなければならない。
それは、あなたが意中の女性と付き合いたいのか、友達以上恋人未満の関係でいたいのか、付き合うとしたらクリスマスまでに付き合いたいのか、それとも1年かかってでもいいから付き合いたいのかなど、いつまでにどんな状態になっていたいのかを明確にする必要があるということだ。
次に、現状でこのまま時間が過ぎていくとどうなるかを適切に分析する。
今彼女とはラインだけのやり取りでデートは断られているようだったら、例えば三か月後に付き合うという目標を立てていた場合、その調子だといづれラインすら返ってこなくなるという分析になるだろう。
となると、結果としてあなたは三か月彼女とは付き合えないわけだ。
そして、この生まれた目標と現実のギャップを埋めるために必要なってくるのが戦略だ。ここでようやく、上で説明した物事を客観的に捉えることと、問題の本質に迫る考え方が生きてくる。
今の例で言えば、残り3カ月の間にグループでBBQに行くプランを作ったりみたいなことをやっていくわけだ。
ざくっとだが、これが戦略を立てるための主要な3ステップだ。
最後に
とまあこんな感じで説明したが、ちゃんとまとめると企業参謀で大切だと思うエッセンスは3つ。
①主目的を認識したうえで、雰囲気ではなく各要素に分解しその要素が主目的に対してどんな働きをしているかを的確にとらえることが重要である。
②常に「イエスかノー」で答えられる質問を置き、問題の本質にたどりついてから解決策を提示する。
③戦略とは、目標と現況を把握しそのギャップを埋めるためのものである。
正直なところ安いし薄いので、ぜひ手に取って読んでみてほしい。
ダイエットを終わりにしたいならここに行け!東京で最も安い結果コミット型ジム、バディトレ部に通ってみたよ。
実は今年の5月から8月にかけて、トレーナーがいるジムに通っていた。
元々トレーニングは自分でやっていたのだが、我流でやっていると本当に自分の筋トレのフォームや食事のとり方が正しいのかわからなくなることが多い。
それに、そこそこ結果もでずに行き詰っていたから、一回トレーナーに教えを乞いて正しい筋トレに関する知識を身に付けたいと思って、ジム通いを決意したわけだ。
そして縁あって通い始めたのが『バディトレ部』という結果コミット型のジム。
コンセプトは”筋トレが人生の問題を全て解決するはずだ”という理念のもと、正しいトレーニング知識、正しい栄養・食事のとり方を世に広めていきたいというものだ。
世間では結果コミット型のジムと言えばライザップが有名だが、正直2ヶ月40万程度と一般人にとっては少々高すぎる金額だ。
それに対してこのバディトレ部では、”みんなに広く伝播させたい”という思いから、価格を抑えるためにグループトレーニング&パーソナルトレーニングという一風変わった形態を取っている。
グループトレーニングではトレーナーが2~3人いて、受講者がだいたい10人程度という感じだ。
パーソナルは世間一般の一対一のトレーニング。
このため3カ月がだいたい15万程度から始められるという破格の設定になっている。
価格が安い。
理念もカッコいい。
じゃあ、結果は実際に出るのか?という点が気になるだろう。
僕を例にだすと、実はダイエットではなく筋肉をつける目的で始めた。
通い始めが身長180cm、体重63kg、体脂肪率は8%だったが、2ヶ月半で体重73kg、体脂肪率10%まで増加させ、残り2週間程度で体重は5kgぐらい絞った。
つまり、太らせるのも痩せさせるのも結果が出たということだ。
同じ時期にダイエット目的で入った人たちも、3ヶ月で体重はだいたい10~15kgぐらい、体脂肪率は20%台の人が10%台へ、10%台の人は1桁へ減らしていた。
安く、結果が出るため非常におすすめであることは間違いないが、どうしてこのジムは結果が出るのか、どうしておすすめするのかについて、4つの理由を紹介したいと思う。
結果が出る理由① 正しい知識を得るために徹底サポートしてくれる
マッチョになるせよ、痩せるにせよ、トレーニングを行っていく上で最も重要になってくるのは正しい知識があるかないかだ。
それは、筋トレのフォームであったり、トレーニングを週に何回すればいいかといった話であったり、食事はどのような栄養バランスを考え無ければならないかであったり多岐にわたる。
それをこのバディトレ部では、トレーニングの最中やトレーニング用のライングループ(ライングループを参加者数人とトレーナーで作る)の中で質問すればいつでも教えてくれる。
たぶん僕はめちゃくちゃ聞きまくった方で、「そう言えばこれってどういうことなんだろう?」って思ったことをすぐラインで送っては適切な回答をしてくれて非常に勉強になった。
また、「自分から聞けない。。。」とあまり積極的になれない人も心配いらないよう、ライングループでは食べた食事は全部写メを取って送ることが義務付けられ、ダイエットをするうえでマズい食事をしているようならすぐさまコメントが飛んでくる。
またグループトレーニング中もみんなにしっかり気を配ってくれ、正しいフォームを身に付けきれていない人には徹底指導が入るというシステムになっている。
結果が出る理由② 仲間と一緒に頑張れる
そもそも費用を抑えるためにと導入しているグループトレーニングだが、実はこれがモチベーションの面で非常に大きな役割を背負っている。
単純に、トレーニングに集まる人たちは自分の身体に対して何かしら問題意識を持ち、それを解決しようという目的意識を持っている。
しかもそれなりの金額を払っているのだから、「痩せたい!」「たくましくなりたい!」という思いは人一番強い。
そんな中でトレーニングをするのだから自然と筋トレ中に「○○さんなにさぼってるんですかー!!」や「△△さん、そんなもんじゃないでしょうがああああ!!!」といった励まし合いや負荷の掛け合いが起こりだす。笑
こうなってくると必然的に頑張るしかなくなってくるから、結果が出やすい。
それに、実はこのグループ男女混合、幅広い年代がいるから、可愛い女の子にヘタレな姿は見せられないという面でも、パフォーマンスが格段にあがる。笑
結果が出る理由③ 渋谷駅から徒歩10分以内とアクセス抜群
ダイエットなどをしていく上で、結果を出す障害になるのが継続的に続けられるかどうかという点。
「そんなの気合だ!」といっても人間だもの、なるべく「ああ今日はジムいくのやめとこっかな。。。」って思わないような仕組みがあればあるほど続きやすいに決まっている。
そういう面でもこのバディトレ部は副都心である渋谷に位置しており、しかも駅から10分以内(正直そんなにかからない)というアクセスの良さで、「通うのメンドクセー!!」とならずに無理なく継続できるから、結果が出やすいのだろう。
結果が出る理由④ トレーナーが実はすごい人
トレーナーは複数にいるのだが、その中でもメイントレーナーである星野雄三さんが実はものすごいトレーナーなのだ。
彼は学生時代はアメフトに励み自らの体を通してトレーニングを学んできたし、また東京大学大学院で筋肉についての研究に取組み学問というアプローチからもトレーニングを学んできたという経歴を持っている。
そんな筋肉のスペシャリストはあのハロプロのトレーナーも務めていたことがあるほど、トレーナーとしての実力もお墨付き。
そういったもの抜きにしても、彼のトレーニングを受けたら一瞬ですごい人だということがわかるのは、モチベーションの引き出し方がものすごく上手いという点だ。
彼のトレーニングがトレーナーの中では一番きついはずなのに、彼が場を仕切りだした途端なぜか高揚感に包まれ「頑張んなきゃ!」ってなって100%のトレーニングが出来る。
おそらく彼の存在が、このバディトレ部で結果がでる最も大きな要因なのかもしれない。
最後に
人生において、やはり容姿の悩みはつきものだ。
スタイルがいいと言われているモデルさんたちだって、生まれつきなわけではない。
食事管理、筋トレを重ねたうえで手に入れている。
だから、なにかしら「ダイエットしたい」とか「もっとスタイル良くなりたい」とか思っている人は、どこかのタイミングでトレーニングに関する正しい知識をお金を払って学ぶ必要があると僕は考えている。
そのジム選びの一環として、この記事が役立てばとても嬉しい。
詳細情報、体験お申し込みはこちら!
ちなみに、LIGさんのブログでも面白おかしく紹介されているから、是非。
議事録の書き方を現役PMOが伝授する!ー4つのコツさえ押さえればもう怖くない
若手の仕事の中の一つである議事録作成。
よくプロジェクトマネージャーの口から聞くのが、「議事録がちゃんと書けない人が多すぎる」という話だ。
実際レビューに出した時に「なんだこれは!?全然なってないじゃないか!!」とボロクソに言われて突き返された経験のある人も、このブログを読んでくれている人の中にはいるかもしれない。
僕は普段ITコンサルタントとして働いていて、現在取り組んでいる案件ではPMO(Project Manegement Office)というプロジェクトを管理、運営する役割を担っている。
プロジェクト管理の中には議事録を作成する業務も含まれ、クライアントに提出するものも含め週に3本議事録を作っている。普通に考えて多すぎないか、週三回会議出てるってなんだよっていう愚痴は置いといて。ちなみに普段作っているのは会話を全て記録するのではなく、要約タイプの議事録だ。
今回はプロジェクト運営を主として仕事している中で学んだ議事録を作成する上で意識すべき4つのコツについて、話をしたいと思う。
もし、議事録書くのが苦手だって言う人は最後まで読んでもらえればと思う。
何を書くか① 変更点を書く
要約タイプの議事録に必要な内容は、当日使用した資料の中で会議を通じて変わった点を書き残すことだ。
そもそも議事録をなぜ作成するかって話をすると、会議の証拠(エビデンス)を文章として残しておくためだ。イメージは契約書とかと一緒で、後から『言った言わない』の揉め事を避けるためにある。
だから、議事録には当日口頭でのやり取りで当初の資料とは違う内容で合意に至ったことは、その過程も含めて盛り込まなければいけない。
ではここで変更点を議事録に書き漏らさないようにするコツとしては、プレゼン資料にしっかり目を通しておくことだ。
そもそも最初の提案がわからなければ何が変わったかなんてわかるはずもないのは当然な話で、もしあなたがとりあえず会議中の発言を全部タイピングして後からまとめ直すタイプなら、会議が終わってから資料とじっくり比較してどこが変わった検討すればいいし、会議中にある程度まとめるタイプなら会議前に事前に資料に目を通しておいて会議中は発言を追っていけば大丈夫だろう。
何を書くか② 決定事項を書く
議事録に盛り込まなければいけない内容は、前述の変更点だけではない。
新たに何をするか等決定事項についても盛り込まなければいけない。
これも変更点と同じで証拠を残しておくといった意味合いがある。
変更点も決定事項っちゃ決定事項でだぶちゃってると言われたらそうなんだけど、あえてココは注意してほしいポイントだから分けている。
何を隠そうこの決定事項、現在使えさせていただいているマネージャー曰く大抵の人が議事録に書けていないらしい。
今後プロジェクトを進めていく上で必要なクライアントとの同意を議事録に組み込んでいないことが非常に多いという。
どうしてこんなことが起こるかというと、大きな理由は経験の差だろう。
もうちょっとかみ砕くと、マネージャーからしてみると「今のお客様の発言は次のステップに進む際して重要な合意を得られた発言だ」と感じた発言も、経験の浅い若手からしてみたら些細な発言にしか思えないことが多く、議事を取り損ねたり議事録に盛り込まなかったりしてしまうのだ。
この経験の差を埋め常に何が重要だったかという点をもらさないように、この発言者はプロジェクトを進めるという観点から何を意図してこの発言をしているのか、という点を意識するしかないだろう。
どう書くか① 前提条件を組み込むことを忘れない
今度は実際に議事録を作成する際の書き方のポイントについて説明したいと思う。
話し言葉を使わないだとか、番号の振り方を揃えるだとか細かい注意点もあるけど、わかりやすい議事録を作るうえで最も意識してほしいことは話が何を前提にしているのかがわかるように文章の中に情報を組み込むことだ。
どういうことか、例えばの話をすると、
「美味しかった。ぜひまた振舞ってほしい。(A氏)」
⇒「私もその意見には賛成だ。次の機会に伝えておく。(B氏)」
みたいな感じで発言だけ追ってしまっていて、何の話をしているかの情報が抜けてしまっているパターンのことだ。
ちなみに正しい例は、
「今回Cさんに作って頂いたチャーハンは美味しかった。ぜひまた振舞ってほしい。(A氏)」
⇒「私もその意見に賛成だ。来週Cさんに会う機会があるので、伝えておく。(B氏)」
みたいな感じ。
どう書くか② シンプルで綺麗な日本語を心がける
もう一つ議事録を作るうえで気を付けてほしいことがある。
それは、読んでいてつっかからないよどみなく流れる文章を書けているかという点だ。
これは上の役職の人になればなるほど、細かく見ているように思う。
おそらくマネージャークラスになると多忙なため、議事録を読んでいて一旦立ち止まって理解をしないといけない文章は鬱陶しいからなのだろう。
よどみない文章を書くコツとしては、もっと短く言い換えることは出来ないかという点と、”てにおは”が正しく使えているかを意識すればよい。
短く言い換えるっていうのは、例えば「○○の変更を行うことが出来るということは言えるだろうか。」⇒「○○の変更可能性は考えられるか。」みたいな。
シンプルな単語を使うことと冗長な表現をなくすことを意識するだけでも読みやすさはグッと変わってくる。
また”てにおは”の使い方は同じ文章中ではを連発しないとか(のとかも同じ)、述語の前は必ず”を”を使うとか。
まとめ
いかがだっただろうか。
まとめると議事録を書く時に意識するポイントは以下の4つだ。
①プレゼンの内容と何が変わったかを書く
②発言者の意図を意識して、決定事項を漏らさない様にする
③前提条件がわかるように文章構成する
④文章はシンプルに
この4つを意識出来れば、これであなたも議事録マスター間違いなしだ。笑